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東西南北

 17日に暴露されたJBS社社主ジョエズレイ・バチスタ氏の報奨付供述で、上議資格停止とPSDB党首辞任に追い込まれたアエシオ・ネーヴェス氏が、23日に釈明のビデオメッセージを公開した。同氏は「私は公職の立場において、一度たりとも不当な金銭的利益を得たことはない。供述を行った人物は私を罠にはめた」と論じた。公開された録音の中でジョエズレイ氏に金銭を求めた下りについては、「あれは別の契約事項の中でのこと」という。前回大統領選で、ジウマと一騎打ちを演じ、勝利寸前のところまで行った同氏だが、金の受取役を演じて捕まったいとこの父は「奴には倫理のかけらもない。これで政治生命も尽きた」とネット上で吐露した。
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 ロドリゴ・ロシャ・ロウレス容疑者(下議停職中)が22日、JBSから受け取った賄賂50万レアルの現金入りトランクを連警に提出したが、警察が数えてみたら46万5千レアルしか入っていなかったという。警察により、ピザ店で金を受け取り、タクシーのトランクに入れて逃げたところまでバッチリ撮られた同容疑者。「足りない3万5千レアルはどこだ」と追求されるのは確実だが、本当に46万5千レアルしか入ってなかったとしたら…?
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 JBS供述後、審議開始2日目となった連邦議会だが、23日は下院で怒号が飛び交い、議員同士が押し合いへし合うという場面が見られた。議会の外では、労働法改正などの諸改革に反対する社会運動家らが、五つの省庁に侵入し、器物を損壊したりする騒ぎも起きたため、安全確保のための軍も派遣された。国政平静化の道はどこに?

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