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《ブラジル》筑波大学から香田8段=1日にJHで剣道を披露

来社した皆さん

来社した皆さん

 筑波大学サンパウロオフィス(大根田修事務所長)は7月1日、ジャパン・ハウス(JH、平田アンジェラ館長)で、日本から来た剣道教士八段の香田郡秀さん(59)らによる形や稽古の披露公演を開催する。午後5時半からと午後7時からの2回。現在JHで開催中の企画展示「竹―日本の歴史」と竹刀を関連付けて、日本文化の一端である剣道を紹介する。
 香田さんは85年に剣道世界選手権で優勝を果たし、現在筑波大学を始め各地で剣道の指導をしている。今回の事業は筑波大学が文部科学省の委託を受けて実施している「留学コーディネーター配置事業」の一環。本事業はブラジルから日本への留学生増加を目的に、日本についての情報提供を行なっている。
 当日は香田さんによる剣道の講演が行なわれ、実際に教えを受ける同大学院生の瀬川剛さん(24)と同大学生の甕健介さん(21)らによる実戦に近い稽古も披露される。また、希望者は実際に防具と竹刀を身につけて剣道を体験できる。
 来社した香田さんは、「剣道はただのスポーツではなく、日本の伝統文化。日ごろ剣道に接点が無い人にもぜひご覧頂きたい」と呼びかけた。
 JHでの公演の他に「第20回日本祭り」でも形を披露する予定。7日午後3時10分から、8日午後1時から、9日午前11時からの3回。
 問い合わせは同オフィス八幡暁彦コーディネーター(電話:11・94473・4483、メール:yahata.akihiko.fe@alumni.tsukuba.ac.jp)まで。

 

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 剣道教士八段の香田八段は今年1月に初めて来伯し、「当地の剣道は想像以上に基礎がしっかりできていて素晴らしいと感じた」と話す。ただ、「試合に勝つためにはもう一歩必要」とも。今回、筑波大学一行は文協や三重県人会での剣道指導にも当たる予定で、香田さんは「より実戦に近い形の指導をしたい」と意気込む。既に来年9月に韓国・仁川で開催予定の世界大会を見定めており、指導を受けるのも同大会への出場候補選手たち。これを機に、ブラジル剣道が世界に羽ばたく実力を養えるかに期待。

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