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ブラジル日本民謡協会50周年記念公演=豪華な慶祝団14人が来伯=大功労者 佐々木名人位「今回最後かも」

2007年の40周年記念公演の様子

2007年の40周年記念公演の様子

 創立50周年を迎えたブラジル日本民謡協会(塩野彰会長)主催による「慶祝日本民謡親善公式訪問団ブラジル公演」が、16日午前9時からブラジル日本文化福祉協会大講堂(R. Sao Joaquim, 381)で開かれる。30年にわたり交流を続ける(財)日本民謡協会からは、日本の著名な歌い手、演奏家などからなる14人の慶祝団(金子利夫団長)が来伯し、記念公演で節目の年に花を添える。当日は午前11時から50周年記念式典も行われる。入場無料。

 「50周年というのはやろうとしても出来るものではない。先人たちの尽力があってこそ」――13日にニッケイパレスホテルで行なわれた記者会見で、塩野会長は大きな節目であることを強調した。日本民謡協会との親善交流は、創立20周年以来、今回で7回目。
 佐々木基晴民謡名人位(92)は、なんと16回目の来伯となる。当地での民謡の普及と指導に尽力し、「江差追分ブラジル大会」の優勝者が日本で行なわれる全国大会に出場するきっかけを作った大功労者だ。
 佐々木民謡名人位は「私の人生はブラジルにある」と切り出し、「16回も来ることになったのはブラジルの皆さんの民謡に対する真摯な姿勢、ファンの力があったから。本当にありがたい」と当地に対する思いを述べた。
 小田かつよさんは00年に行われた「淡海節全国大会」をはじめ、21の全国大会で優勝を飾っている。歌謡曲を披露する石井基開さんなど、他にも日本を代表する歌い手、演奏者が出演する。
 同慶祝団のほか、全伯大会歴代の優勝者や当地の民謡・民舞団体が参加。全国各地の民謡が披露される。
 佐々木民謡名人位は「来伯は最後になると思うが、喜びと感謝の気持ちを込めて誠心誠意唄う」と意気込んだ。
 金子団長を含む7人は7日に来伯し、10日から15日にかけてプレジデンテ・プルデンテ、リオ・デ・ジャネイロ、ブラジリアで訪問公演などを行なった。佐々木民謡名人位ら7人は17日に聖州のサントス厚生ホームで公演を行い、同日に全メンバーとも離伯する。

 

移民の郷愁慰めた半世紀=40年続く日本との交流

13日記者会見に臨んだ一行。前列右から4人目が佐々木民謡名人位

13日記者会見に臨んだ一行。前列右から4人目が佐々木民謡名人位

 日々の営みの中で口ずさまれてきた民謡は、日本移民によって当地にもたらされ根付いた。ブラジル日本民謡協会の前身となる「民謡研究会」が小林美登利氏らによって設立されたのは1953年のことだ。
 発足から5年後には、移民50周年、会創立5周年を記念して、初の全伯大会がリベルダーデのテアトロ・サンパウロで開催された。この年、「民謡保存会」が創立。61年には石川諭氏(第四代会長)ら若い世代により「民謡早苗会」が発足している。
 そして、移民60周年を祝った68年の5月20日、前記団体などブラジルの民謡関係者により「伯国日本民謡協会」が設立された。65人の発起人の中には、田村幸重、平田進連邦議員や、文協会長を勤めた中沢源一郎、宮坂国人氏、コチア産業組合の井上忠志理事長など錚々たる人物が名を連ねている。
 初代会長は、サンパウロ州議や南米銀行取締役などを務めた内山良文氏。同年11月に文協ビルで「第一回慈善協力全伯民謡コンクール」が開催され、百人以上が参加した。
 千葉忠巳氏、佐々木重夫氏(民謡好友会)、土生文吉氏(民謡協会)、猪狩親一氏(民謡保存会)ら、各団体の指導者は聖市に限らず、モジ、スザノ、サンジョゼ・ドス・カンポス、ソロカバ、レジストロ、ソロカバナ沿線、プルジデンテ・プルデンテ、パラナ州ではマリンガ、ロンドリーナ、クリチーバに会を設立し、広域にわたる民謡の普及発展に貢献した。
 伯国日本民謡協会と日本との交流は1976年、日本のプロ歌手を招いて開かれたチャリティーショーにはじまる。今回出演する佐々木基晴民謡名人位はこの際に初来伯した。
 83年には移民75周年を記念して、佐々木民謡名人位を団長に日本から使節団が来伯、公演。日本民謡協会の使節団による公演はその後、計7回にわたって実施されている。88年には、日本移民80周年式典が行われたパカエンブー競技場でも民謡を披露した。
 伯国民謡協会は現在、国内15支部。同協会では88年の第21回全伯大会から総合優勝者を日本民謡協会ブラジル支部代表として日本へ派遣しており、今年の50回大会までに30人が日本の民謡民舞全国大会に出場している。

歴代会長

【初代】内山良文(故)(1968~93年)

 

 

 

 

【二代】猪狩武俊(故)(93~98年)

 

 

 

 

【三代】小篠マリオ(故)(98~99年)

 

 

 

 

【四代】石川 諭(99~2004年)

 

 

 

 

【五代】横山 正(04~14年)

 

 

 

おめでとうございます=民謡名人位 民謡道 佐々木基晴連合家元 (公財)日本民謡協会理事長代理 佐々木 基晴

 ブラジル民謡協会創立50周年記念おめでとうございます。
 此の度ブラジル日本民謡協会が50年の長きに渡りまして、日本民謡の発展に努めらてこられました皆様の御努力に心から敬意と感謝を申し上げます。
 50年前は三味線も尺八も少なく、小さなグループだったと思います。
 私も40年前発足して間も無くの頃にブラジルに参りましたが、その頃のブラジル日本民謡協会にこれからとの意気込みを肌で感じてきました、その後私の十数回の訪伯も挟んで、今日までの協会の歴史を作り、強いては日本の伝統文化の民謡の普及伝承につながったものと心から喜んでおります。
 しかし乍ら、今のブラジル民謡会は驚く事ばかりです。
 三味線グループの豪華な演奏、又、尺八グループの音色の美しさ、そして民謡歌手の見事な唄い振りに驚くばかりです。三味線演奏と民謡の唄い手は日本の民謡会を勝るとも劣らない内容です。
 本日のブラジル民謡協会創立50周年記念は、ブラジル日本民謡協会の誇りある記念の日です。心からお慶び申し上げます。
 今後の民謡は、共に心を合わせ手を取り助け合い乍ら、民謡を通して心のふれあいを第一に明るく楽しい社会づくりの為にもなる民謡会を育てて参ります事が第一の目的です。
 日本民謡を唄い合う仲間同志はいつも優しい心で民謡を広めて参ります事がこれからの民謡の普及と発展です。
 今後ブラジル日本民謡協会の益々のご発展を心から祈っております。

 

明日に向かって歌おう!!=ブラジル日本民謡協会 公益財団法人 日本民謡協会ブラジル支部 会長 塩野 彰

 ブラジル日本民謡協会創立50周年記念式典をブラジル日本文化福祉協会の記念大講堂にて開催出来ますことは、会員の皆様をはじめ関係者のご指導ご支援によるものであり、心より厚くお礼申し上げます。
 本記念式典には公益財団法人日本民謡協会より金子利夫常務理事様を団長に、慶祝民謡親善公式訪問団をお迎えして記念公演をして頂きますことに、心より御礼を申し上げます。
 協会理事長代理として16回の来伯をされます民謡名人位の佐々木基晴先生はじめ、数々の民謡日本一の保持者の皆様が民謡の真髄をご披露して頂き、懐かしい故郷に想いを馳せながら、日伯親善友好の交流がなされる事を願っております。
 来年はブラジル日本人移民110年です。移民初期より苦難を乗り越え、今日のブラジルの社会の中で誇れる日系人社会を築き上げてきた先人の方々、その中で民謡は暮らしの支えとして歌い継がれてきたのでしょう。戦後数団体あった民謡界の代表者の合意により50年前ブラジル日本民謡協会が創立されました。この半世紀の間、民謡の普及・向上と協会の継続に努力されてきた先輩の熱意に敬意と感謝を申し上げます。
 次世代への継承・交代が大きな課題になっている中、先生方の熱意により年毎に大会の少年少女の部と青壮年の部の参加者が増えてきています事は、誠に嬉しいかぎりです。50周年にあたり民謡界が益々盛んになり同時に世代交代が出来ればと祈念するものであります。
 明日に向って歌おう!! 日伯交流民謡民舞の祭典と称して、慶祝団の皆様とブラジル側の最年少者・最高齢者を交えた皆様の民謡とコロニアの日本舞踊界の先生方の快い協力で、民舞に華を添えて頂きます。心よりお礼申し上げます。
 日本の心である民謡民舞を最後までゆっくりと楽しんで頂きます様願います。
 おわりに、本祭典開催にあたりParadise Golf & Lake Resortの堀井文雄社長様には多大なご支援をいただきましたこと、また多くの皆様にご協力いただきましたことを心より厚く御礼を申し上げ、皆様の益々のご活躍とご健勝をご祈念申し上げます。

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