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■ひとマチ点描■DAISO5年目の挑戦

左から大野社長、谷口オペレーションマネージャー

左から大野社長、谷口オペレーションマネージャー

 「段々と勝ち方が分かってきた」とうなずくのは「DAISO BRASIL」の大野恵介社長。ショッピングモール「ジャルジン・スル」内の新店舗には、先月30日の開店前に200人が並んだ。「認知度が低かった2、3年前は、客が店の前を通っても、入るのをためらう様子だった。今では、ダイソーを目当てに足を運んでくれる」と話す。
 ブラジル人の多くがフェイスブックを利用していることに目をつけて、告知はほとんどそれのみ。現在は、22万人以上が同社ページを「フォロー」しており、新店舗や商品の情報を受け取る。当地向けの工夫としてカラフルなものやキャラクター商品など視覚に訴えるものを多く取り入れている。
 人気拡大の一方で、オペレーションマネージャーの谷口正紘さんは「商品の輸入規制など、当地のルールにいまだに苦戦する」とも。「新店舗の商品数は3500点だが、日本の同規模の店舗だと1万点は扱っている。輸入のノウハウが蓄積され大きなトラブルは減ったが、まだ課題は多い」と話した。
 今月15日には25店舗目をオープンした。今年中にあと7店舗を出店予定だ。(陸)

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