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東西南北

 明日2日は下院全体でテメル大統領の告発を受け付けるか否かの大事な投票を行う日だが、ベネズエラでのマドゥーロ政権を巡る混乱にブラジル・メディアも驚きを隠せず、かなりの数の報道を行っていた。これで介入も入らず、新憲法公布となったら、ほぼ、「ジタドゥーラ(独裁)」と呼ぶにふさわしいものになりかねない。ブラジルでも、ラヴァ・ジャットで政治不信が高まり、「これならいっそのこと軍政の復活を」と叫ぶ人もいるが、政権に逆らって命を落とす人続出の状態と比べれば、まだまだ恵まれている。ブラジルの陸軍司令官も「18年大統領選が終われば危機も終わる」と語るほど落ち着いているし。
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 7月27日午後4時30分頃、サンパウロ大都市圏リベイロン・ピーレスで、市会議員のジョゼ・ネルソン・デ・バロス氏(57)が、市中央部の薬局から出ようとして、歩道を歩いていた28歳の女性と4歳と2歳の息子たちをはねた。調べによると、バロス氏は昼食時にカイピリーニャとビールを飲んでおり、運転中に急に気分が悪くなったという。被害者の命に別状はなく、バロス氏の呼気検査も陰性だったが、責任は問われそうだ。
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 7月29日のサッカーの全国選手権、サンパウロは敵地でのボタフォゴ戦で、残り5分で1―3の劣勢という状況だったが、3点を立て続けに決め、4―3で奇跡の逆転勝利。順位も、2部降格圏だった17位以下から6節ぶりに脱することに成功した。かつての同選手権3連覇戦士のエルナネスがこの日から復帰しており、早速ご利益があったのかも。

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