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和紙製靴下を試験販売!=「日系社会は不思議な空間」

(左から)山本さん、福本さん

(左から)山本さん、福本さん

 天然素材の寝具や生活雑貨を取扱う「天然屋」を日本で運営する「株式会社山繊(本社・愛知県蒲郡市)」の山本亮代表取締役(48、愛知県)は、当地視察のため来伯し、8月18日に本紙を訪れた。
 同社は、もともと中国で安く商品を製造し輸入販売することを主な事業としていたが、中国の工場を視察し劣悪な環境で製造されていることに衝撃を受け、経営方針を転換。「体と環境に優しいものを作りたい」として、天然素材に拘った商品を手掛けるようになったという。
 今回は、当地で健康食品会社を経営する福本利通さん(57、京都府)の紹介で来伯。和紙製の5本指靴下の試験販売を行ったといい、「通常は企業への販売が主。直に消費者に販売する体験は初めて。新鮮で非常にいい刺激になった」と手応えを語る。
 今後の事業展開については、煩雑な通関手続きや輸入関税などハードルは高いと認識を示しつつも、「和紙は吸水性も高く、靴を長時間は履いていても蒸れないから、水虫対策にもなる。和紙を糸にする技術は日本にしかない。差別化できるのでは」と期待も語る。
 ブラジルについては「日系社会のお陰で、非常に過ごしやすく、不思議な外国に来ているという感じ。不思議な空間体験をしているようだ」との印象を語った。

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