ホーム | コラム | オーリャ! | 沖縄県系人にみる苦難を乗り越えた先の団結

沖縄県系人にみる苦難を乗り越えた先の団結

 沖縄やハワイからの同郷者を含む1200人が集った小禄田原字人会の百周年。門中によって繋がる血縁関係のみならず、多くの家族の中に移民が身近にいることが、同郷者を強く結びつけているようだった。
 「沖縄よりも伯国の方に親戚が多い」という高良忠清さんによれば、フィリピン・ミンダナオ島に渡った戦前移民の妻子が何千人も無国籍者となり、昨年に日本国籍を認められた子弟が郷土に戻ってきているという。
 戦前、東南アジアでは同国は最大の入植地で、移住者は最盛期1万7千人を超えた。うち70%が沖縄系で、同字出身者の子弟も多かったという。戦後取り残された妻子は、反日感情が渦巻くなか、身元を隠す必要性に迫られた。
 いち早く世界に開けた中継貿易で栄えた琉球王朝。その流れを汲み、村を支えるために移民が推奨され、唯一の地上戦を経験した沖縄。そんな苦難を乗り越えてきたからこそ、強い団結で結ばれているだろう。(航)

こちらの記事もどうぞ

  • 日本宗教がディズニー監督の心の支え2017年5月23日 日本宗教がディズニー監督の心の支え  ブラジル人初のディズニーアニメ映画監督となった松田レオナルドさんとの取材後、「もしも書きたければ、私が創価学会で仏教を学んでいることを記事に加えても大丈夫です」と松田さんからメールが入った。  調べてみると同学会のニュースサイト「SEIKYO Online」に3月27日付け […]
  • コラム オーリャ!2004年12月28日 コラム オーリャ!  一年の終わりにこんな結末が用意されていたとは誰が想像しただろう。スマトラ沖地震のニュースは世間のクリスマス明けの穏やかな気分を一転させ、地震被害の悲惨さを改めて認識させた。 […]
  • 県人会ラーメンの方向性2018年4月28日 県人会ラーメンの方向性  「喜多方ラーメン祭り」に来たヴィトル・セニシさんとマヤラ・ホンダさん(本文写真)は、専門店「あすか」や「ラーメン和」にも足を運ぶラーメン好きカップルだ。  今回の感想を聞くと、セニシさんは「あまり好みじゃない」と辛口コメント…。ラーメン人気が高まるにつれ、味にこだわる客が増 […]
  • 県人会改革は「働き方」から2018年3月20日 県人会改革は「働き方」から  山口県人会の新会長となった伊藤紀美子さん。事務局長を17年も務め、会の隅々まで熟知する伊藤さん。今後の方針として「県人会内の働き方改革」を挙げた。  理由を聞くと「新しい世代を呼ぶためにも、仕事で忙しい若者が参加できる県人会にしたい」とのこと。「そのためには今の役員、事務局 […]
  • 神の御告げで渡伯、逢坂宮司2018年1月30日 神の御告げで渡伯、逢坂宮司  南米神宮で宮司を務める逢坂和男さんは(70、石川県)は、日系社会の各種行事で神道式儀式をすることでお馴染み。来伯したのは40年ほど前で、静岡県の富士山本宮浅間大社で神職を務めていたとき、「ブラジルに行きなさい」という御告げを聞き、渡伯して神道を広める決意をしたという。  実 […]