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東西南北

 ジョエズレイ氏の自爆的録音で世間が大騒ぎになった直後に、パロッシ氏によるルーラ氏の内情暴露と、相変わらず、ブラジルの政界は激動が続いている。パロッシ氏が6日に行った証言に関し、ルーラ氏は「非常に残念だ」と語り、ジウマ氏は「パロッシ氏はオデブレヒト社の件に関して嘘をついている」と反論している。とうとう事態は労働者党(PT)の内部分裂の様相まで見せ始めたが、今後はPT政権でパロッシ氏の後任財相だったギド・マンテガ氏の証言もあるはずだ。まだまだ動乱は続きそうだが、統一選などもある2018年を終えるとき、ブラジルの政治状況は一体どうなっていることやら。
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 6日から既に開通しているサンパウロ市地下鉄5号線の新しい3駅。地下鉄の新駅がオープンして数カ月は制限された時間内での限定運営なのは恒例のことだが、ブラジル国内紙は容赦なく、現時点での駅の未整備な点について批判的な報道を行っている。雨漏りで塗れた通路や動かないエレベーター、撤去されるべきものがされていないなど、現時点で幾つも問題が残されている。こうした光景もいつもながらのことで、「いつまでも開通しないよりはいい」と思うのは感覚が麻痺した証拠だろうか。
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 7日、リオのマラカナン・スタジアムで行われたサッカーのブラジル杯決勝第1試合、フラメンゴ対クルゼイロは1対1の引き分けに終わった。フラメンゴは審判のミス・ジャッジという幸運で先制したが、試合終了間際にキーパーの拙守で同点にされ、逃げ切れなかった。第2試合はベロ・オリゾンテで、27日に行われる。

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