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ハロウィンはまだ前祭=サンパウロで「死者の日」恒例のゾンビ・ウォーク

今年のゾンビ・ウォークの様子Alan Whithe/ Fotos Publicas

今年のゾンビ・ウォークの様子Alan Whithe/ Fotos Publicas

 国の祝日「死者の日(ジア・ドス・フィナードス)」だった2日、サンパウロ市で、毎年恒例となった「ゾンビ・ウォーク(バレード)」が行われた。

 10月31日のハロウィンは全世界的に有名で、日本でも渋谷を中心に派手な仮装行列を見かけるようになっている。

 だが、2日後に「死者の日」が控えているブラジルでは、ハロウィンがむしろ「前祭」であり、「死者の日」におどろおどろしい仮装がピークを迎える。「死者の日」はそもそも、「死者に捧げる日」なので、仮装のテーマはなんでもありのハロウィンとは異なり、しっかりと幽霊やゾンビに特化したものとなっている。

 ゾンビ・ウォークは今年も市の中央部、地下鉄アニャンガバウー駅近くのパトリアルカ広場に集合して行われた。そこには、ホラー映画顔負けの特殊メイクに身を包んだ人たちが大勢駆けつけた。参加者は若者が主体だが、生後間もない赤ちゃんや高齢者も、顔にメイクを施して参加する姿が見られた。

 ゾンビの一行は16時30分に同広場を出発し、市庁舎や市議会のある御茶ノ水橋へ向かい、その橋の下の広場であるヴァーレ・ド・アニャンガバウーを終点として歩いた。

 その間、約1・9キロで24分間と短い歩行距離ではあるが、ゾンビたちは市民の好奇の視線を浴びながら、今年も異様な行進をやり遂げた。その間、もちろん、数多くのセルフィーが道行く人のあいだで撮られた。

 ゾンビ・ウォークそのものは2001年にアメリカのカリフォルニアではじまったが、サンパウロ上陸は2006年。それを行うのに最もふさわしい11月2日に定着してから、12年が経ったという。

 ゾンビ・ウォークの写真をもっと見たい方は、公式サイト(http://zombiewalksp.com/)に多くの写真が掲載されているので参照のほど。(3日付エスタード紙などより)

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