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サンパウロ州イトゥに首都遷都?=共和制記念日の限定企画

 共和制宣告記念日の今日、この日を記念して、ブラジリアからサンパウロ州イトゥに1日だけ遷都が行われる予定だと14日付現地紙が報じている。
 テメル大統領によると、この遷都の目的は、イトゥの歴史的意義を国民に理解させるためだという。
 今でこそ、サンパウロ州内を代表する農業地帯の1都市で、通常のサイズをはるかに超える巨大製品で知られるイトゥ。同市は、1873年4月18日に、ブラジルが帝政から共和制に移行するための最初の会議が行われた場所として知られている。
 その最初の会議から16年後の1889年11月15日に、リオで共和制宣言が行われている。
 大統領は15日にイトゥに赴き、式典にも参加するが、それは遷都式ではない。友人で弁護士のジョゼ・バンデイラ・デ・メロ氏にイトゥ市の名誉市民の認定証を授与する式典だ。大統領は同日、共和制宣言や民主主義の重要さを訴えるビデオも録画する予定だ。
 こうした限定遷都は過去にも行われている。その例は、ジョゼ・サルネイ氏が大統領だった1989年に、大統領代行となったアントニオ・パエス・デ・アンドラーデ下院議長(当時)が、この日、故郷のセアラー州モンバッサに遷都したもので、同議長には、「モンバッサの大統領」という通称がつけられた。

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