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リベルタドーレス杯決勝=第1試合はグレミオが勝利=次戦引き分け以上で優勝

得点を決めて喜ぶグレミオ・イレヴン(LUCAS UEBEL/GREMIO FBPA)

得点を決めて喜ぶグレミオ・イレヴン(LUCAS UEBEL/GREMIO FBPA)

 サッカーのクラブチーム南米一を決めるリベルタドーレス杯の決勝戦第1試合が22日にブラジルのポルト・アレグレで行われ、ホームの利を活かしたグレミオが、ラヌース(アルゼンチン)に1―0で勝利し、22年ぶり3度目の南米制覇に前進した。
 本拠地グレミオ・アリーナでの第1戦で、グレミオは序盤から積極的に相手陣に攻め込み、チャンスをうかがうが、相手の堅いディフェンスがなかなか割れない。
 逆に前半の30分過ぎごろからラヌースのパスがスムーズに通り始め、33分、マルチネスの強烈なシュートがグレミオゴールを襲うが、キーパーのマルセロ・グローエがなんとか防いだ。
 さらに39分には、コーナーキックのチャンスから、ラヌースのブラギエリが、強烈なヘディング・シュートを見舞うが、またもグローエの好守がグレミオを救った。
 後半に入ると、グレミオペースで試合が進むが、両チームが小競り合いになり、イエローカードを受けるシーンが頻発した。
 後半39分、グレミオは右サイドバックのエジウソンがピッチ中央右よりから、ロングボールをラヌースゴール前に蹴り込むと、途中出場のジャエルがそのボールを、少しコースを変えヘディングでペナルティ・エリアに送った。
 ちょうど相手ディフェンスの背後、ゴールキーパーも前に飛び出して処理できないところにこぼれたボールを押し込んだのは同じく途中出場のシセロだった。シセロのシュートはキーパーの腕に当たるもそのままゴール。グレミオが待望の先制点を奪った。今年後半にサンパウロFCから移籍してきたシセロは、この試合がわずか3試合目の出場だった。
 この後は、焦りも出てきたラヌースがグレミオ守備陣とファウルを巡って一触即発状態になり、最後は試合そっちのけの口論となって試合終了のホイッスル。ラヌースが4枚、グレミオが3枚のイエローカードを受けるという結果が、乱戦ぶりを物語る。
 この勝利で、グレミオは、29日に敵地アルゼンチンはブエノス・アイレスのラ・フォルタレーザ・スタジアムで行われる第2戦で引き分け以上の結果をおさめれば、1995年以来、22年ぶり3度目の優勝となる。
 なお、グレミオ監督のレナト・ガウショ氏は、同チームが1983年に初の南米一に輝いた際のエース・ストライカー。今回グレミオが優勝すれば、選手としても監督としも南米一に輝いた初のブラジル人にもなる。(22日付ガゼッタエスポルチヴァなどより)

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