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ガロチーニョ夫妻逮捕でリオ州政界に激震続く=元州知事3人が刑務所に=収賄のみならず武装で脅しも=州議会議長や会計審議官まで

22日に逮捕されたガロチーニョ氏(Fernando Frazão/Agência Brasil)

22日に逮捕されたガロチーニョ氏(Fernando Frazão/Agência Brasil)

 【既報関連】22日にリオ州で起きた、夫婦で2期8年(夫1999~2002年、妻2003~2006年)知事を務めたアントニー&ロジーニャのガロチーニョ夫妻(共に共和党・PR)逮捕劇は、リオ政界の腐敗ぶりを改めて示すものとして注目されている。23日付現地紙が報じている。

 夫妻逮捕に至った罪状の一つは、両氏が絡んだ2010、12、14、16年の選挙での収賄疑惑だ。ガロチーニョ氏は10年の下院議員選と14年のリオ州知事選に出馬、ロジーニャ氏は再選をかけた12年のカンポス・ドス・ゴイタカゼス市長選に出馬した上、16年の選挙でも後任候補の支援を行っている。
 昨日付本頁で報じたJBS社からの300万レアルの収賄は14年の知事選の際の賄賂だが、その裏にはガロチーニョ氏のグループによる恐喝もあったという。
 この件に関して報奨付供述を行った、ワーキング社とオーシャン・リンク・ソリューション社の社長アンドレ・ルイス・ダ・シウヴァ・ロドリゲス氏によると、オーシャン・リンクは、JBSからガロチーニョ氏への賄賂の横流しを仲介するために300万レアルの架空請求を行った。
 JBSからの金はオーシャン・リンクの口座に振り込まれたが、金の引き出しを強要したのは元市警のアントニオ・カルロス・リヴェイロ・ダ・シウヴァ容疑者(通称トニーニョ)だ。同容疑者はロドリゲス氏に電話をかけて自宅まで迎えに行き、銀行で現金を引き出させた後に金を持って立ち去った。その車中では携帯していた銃2丁を見せつけて脅し、即金で全額おろさせたという。
 これだけでも事件は深刻だが、今回の捜査は元々、ロジーニャ氏が市長(09~16年)だったカンポス・ドス・ゴイタカゼス市での事業を落札した七つの企業に絡む不正に関するものだったというから、罪状はさらに大きくなる。
 ガロチーニョ夫妻の逮捕は、激震の続くリオ州政界にさらに打撃を与えるものだ。元リオ州知事の逮捕は、ロジーニャ氏の後任のセルジオ・カブラル氏(2007~14年)も含め、3人となった。カブラル氏は既に16件で被告となり、合計で4億レアル超の収賄容疑がささやかれている。
 また、カブラル氏は1995~2003年にリオ州議会の議長を務めたが、その後任のジョルジ・ピシアーニ現議長とパウロ・メロ前議長も16日、州内のバス業者との贈収賄工作で逮捕されたばかりだ(17日に釈放されたが、21日に再逮捕された)。
 さらに、リオ州の会計検査局審議官のうち、6人中5人が既に逮捕されている。内2人は釈放されたが、解任された。
 同州政府や州議会の腐敗は巨額の財政赤字の原因でもあり、州民は、公務員への支払遅延や、医療、教育、治安を含む諸方面での問題に直面している。

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