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東西南北

 本日付本頁でも報じているように、フェルナンド・ピメンテル・ミナス・ジェライス州知事が告発され、被告となった。同知事は、労働者党(PT)の政治家の中でもかなり長い間、疑惑の人物となっていたひとりで、14年10月の同州知事選直後から既に疑惑の対象にあがっていた。その後も、現地紙では一貫して同氏に関する疑惑が報道され続けていたが、国政がラヴァ・ジャットなどで揺れ続けていたこともあり、常にやや小さめな記事で展開されていた。大統領選絡みでルーラ氏ばかりが注目されがちだが、PTに対する疑惑はピメンテル氏をはじめとした他の政治家にもあることを忘れてはならない。
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 7日付アゴラ紙によると、サンパウロ市の69歳の男性が黒人夫婦に対する暴言や暴行容疑で起訴されたという。それによると、黒人夫婦は4日、市中央部にあるフレイ・カネッカのショッピングセンターのスーパーで、「誰も並んでいなかった」という理由で、お年寄りや身体の不自由な人専用の優先レジに並んだが、それを見て激昂した男性が、人種差別的な侮蔑語を発し、夫を殴るなどの暴行に及んだという。「譲ってもらって当然」とばかりのこの態度はいかがなものか。
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 6日、サッカーの南米杯決勝第1試合がアルゼンチンのアヴェジャネーダ・スタジアムで行われ、フラメンゴが同国のインデペンディエンテに1点を先取するも、1―2で逆転負けを喫した。次戦は13日にフラメンゴの本拠地マラカナン・スタジアムで行われる。なんとか、2点差以上の勝利で逆転優勝と行きたいところだ。

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