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2018年3月7日の記事一覧

大耳小耳

 パリ在住の美術家・松谷武判さんの展示会が、6~11日までジャパン・ハウス(Avenida Paulista, 52)で開催中だ。戦後間もなく開発されたビニル系接着剤を使い、物質そのものが形作る有機的なフォルムを取り入れたレリーフ状の作品を発表しデビューした作家だ。日本発のアート「具体」の作家として国際的な注目を集めているという ...

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新生吟社月報六○○号に寄せて=サンパウロ州アルミニオ在住 青井万賀

新生吟社の柳人が多く参加した昨年9月の第64回全伯川柳大会

 ブラジル日系社会における文芸活動は、日本移民の歴史と共にあり、今年で一一〇年の歳月を重ねる。中でも俳句はその先がけとなるが、同じ短詩型文芸でも川柳は愛好者が少ないゆえもあって、嚆矢となる作品の記録は、俳句のように正式には残されていない。  邦字紙の片隅の文芸欄に記載されたといった、ごく漠然とした歴史の始まりにすぎず、それは他の ...

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どこから来たの=大門千夏=(52)

 それは直径、三?四mくらいの山のような茶色い塊が時計と反対方向にゆっくりと回っている。丁度チベット人が持っているマニ車みたいな形である。近づいてゆっくりよく見ると、生きた蛇が絡まりあって、大きいの小さいの、長いの短いの、太いの細いの、もごもごとうごめきながら巨大な塊となって回っているではないか。壮観。もちろん夢は総天然色。   ...

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