ブラジル工業移住者の足跡=コロニア今昔物語23日

小山昭朗氏

小山昭朗氏

 サンパウロ人文科学研究所とブラジル日本移民史料館の共催による、日系社会やブラジル社会に貢献した日系人の記録を掘り起こす『コロニア今昔物語』シリーズが、23日午後6時半から文協ビル(Rua Sao Joaquim, 381)5階の県連会議室で開催される。
 第20回目を迎える今回は、元ブラジル工業移住者協会会長の小山昭朗氏(76、東京)を招き、「光を放った男達―ブラジル工業移住者の足跡―」をテーマに講演を行う。
 ブラジルへの日本人移住者総数およそ25万人のうち、工業関係の技術者として渡伯した移住者はその家族を含め僅か3千人ほど。20万人以上の農業移住者について多くが語られてきたのに比べ、工業移住者の功績が語られることは少ない。そこで、小山氏は自らの経験を含め、工業移住者の歴史を振返る。
 小山氏は67年に渡伯し、日系、独系、米系企業に就業し、技術部長、工場長などを経て、自動車部品製造会社共営。工業移住者協会設立後、副会長、会長を歴任。04年にブラジル・ニッポン移住者協会に合併し、同年より一昨年まで同協会会長を務めた。