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東西南北

 本日24日は、ブラジル史上に残る運命の日になるかも。ルーラ元大統領の大統領選出馬がかかった判決の日だからだ。もし、これで立候補できないとなると、汚職政治家を取り締まることに寛容だったブラジルにとって画期的な出来事にもなる。だが、そのフィッシャ・リンパ法を連邦議会で通過させた際の大統領が当のルーラ氏というのがなんとも皮肉だ。もっとも、本紙既報の通り、有罪判決でも出馬の可能性は残ってもいる。いずれにせよ、本日起こるかもしれない暴動によって歴史に刻まれる―ということが起きないよう、あくまでも冷静な対応を国民に願いたいものだ。
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 23日、サンパウロ市地下鉄4号線の新駅イジエノーポリス/マッケンジー駅が無事に開通。ジェラウド・アウキミン・サンパウロ州知事もかけつけ、開通式であいさつを行なった。ただその傍らでは、反アウキミン派が地下鉄の民営化の反対を叫んで抗議を行なう姿も見られた。くしくも、アウキミン氏の政敵であるルーラ氏の第2審判決の前日。それを考えれば微妙な時期の開通だが、市民が待っていたものが数年遅れで、やっと完成したことは素直に喜びたいところ。
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 かつてのサッカーのセレソンのエース・ストライカー、ロビーニョが23日、トルコのスィヴァススポルへの入団を発表した。ここ数年、国内、国外と交互の入団を繰り返す彼だが、今回はイタリアでの集団婦女暴行容疑で有罪判決が出された後で印象が悪い。結審するのはまだ先だが、無実になるまでブラジル内でのプレーは難しそうだ。

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