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法務省、意見公募を開始=四世ビザ制度の原案発表=ひらがな可、来月21日まで

四世ビザに関する意見を書き込むページ

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 日本時間の23日、法務省が日系四世の就労可能な日本での在留資格を与える新制度についてのパブリックコメント(意見公募)を始めた。日本と日本国外の日系社会との結びつきを強める「懸け橋」となる人材育成が目的の制度だ。四世が日語習得や日本文化の理解を目的とする活動を行うための活動資金を補うために、四世の就労活動を可能にするという考え方だ。パブリックコメントは23日から2月21日まで実施される。この結果を踏まえ、3月末までに政令を発表、施行する見込みだ。

 受入れ対象となる四世は、基本的な日語を理解できる語学力(日本語能力試験N4程度)を持つ18~30歳。在留資格は「特定活動」となり、最長で5年の日本就労が可能。受入れ枠は毎年4千人程度。家族帯同不可。
 2年以上在留する場合は日語能力の向上(N3相当)が、3年以上の場合は日本文化及び日本国における一般的な生活様式の理解が十分に深められていることが求められる。確認方法の詳細は今後定められる。
 日本滞在中の生活費を稼ぐ仕事(風俗関係は不可)があること、国民健康保険などに加入すること、健康で素行が善良であることも求められる。
 本改正の目玉は「日系四世受入れサポーター」の存在。親族やホストファミリー、雇用主などにサポーターになってもらうには、最寄りの地方入国管理局に出向いてもらい、在留資格認定証明書を取得してもらう。その認定証をブラジルの四世に送付し、四世が必要書類と共に総領事館にビザを申請する流れ。
 サポーターになれるのは過去に出入国に関する法令等の違反、不正をしたことがなく、四世の活動支援を確実かつ適切に提供できる個人または団体。四世から活動報告を毎月聞き、入管にその活動を毎年報告する。サポーターはボランティアであり、金品の授受は認められない。
 団体の場合は対象の四世が居住する地域で、国際交流または地域社会への奉仕を目的に活動する非営利団体であること。派遣会社は不可。
 パブリックコメントの意見は日本語(ひらがなでも可)に限る。個人の場合は氏名・住所等の連絡先、法人なら法人名・所在地を記載すること。
 意見提出は電子政府の総合窓口(e―Gov、http://urx3.nu/Ia2P)、電子メールアドレス(nyukan73@i.moj.go.jp、法務省出入国管理局参事官宛て)、郵送(〒100-8977、東京都千代田区霞が関1-1-1、法務省入国管理局参事官室宛て、封筒に赤字で「パブリックコメント(日系四世受入れについて)」と記載することも可能。
 FAX(03・3592・7835)なら冒頭に件名「パブリックコメント(四世受入れについて)と記載すること。
 現行制度で四世は、「定住者」の在留資格で在留する三世や扶養者の未成年・未婚の実子に限り、日本入国・在留が認められていた。つまり成人後の四世には滞在資格がなかった。


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 日系四世受入れ案についての意見公募が始まったことが、四世本人たちの間でも話題になっている。まず法務省が四世受入れ制度の導入を発表したというポ語報道が流され、その後、意見公募のページが拡散された。日本語でしか受け付けないという記述を受け、早速「四世が意見を送れるページはないのか」などと疑問が上がっている。昨年から日本語の勉強を始めた四世も多い。四世が同制度に対してどんな意見を持っているかを探るためにも、ひらがなだけで書いた文章は当然としても、せめてローマ字で書かれた意見も受け入れてみても良いかも。
     ◎
 四世ビザの意見公募では、いろいろな意見が出そうだ。例えば、本面で昨日報じたJ―TESTも、四世ビザの能力検定方法の一つとして認められれば、より便利になりそうだ。日本語能力試験は年に1回しかないが、J―TESTは年に6回可能。日本へ行きたい四世には、より利便性の高い試験といえる。また日本国内で就労する仕事が会話中心であれば、今は入国時にN4レベルが求めれているが、N5でも良いのでは―というような意見が、どんどん寄せられてもおかしくなさそうだ。

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