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ブルー・ツリー=本場カーニバル体験を堪能=アギア・デ・オウロが指導=充実のワークショップ

カーニバルの一日体験を楽しんだ来場者

カーニバルの一日体験を楽しんだ来場者

 真夏の風物詩カーニバルを安全に楽しめる機会の提供を目的に「国際カーニバル・ワークショップ(Workshop Carnaval das Nacoes)」が3日、聖州バルエリ市アルファビレ区のエスパッソ・ヴィラ・ブルー・ツリーで催された。主に進出企業駐在員や日系社会から約150人が参加し、サンバチームのアギア・デ・オウロ(黄金の鷲)の指導のもとで、サンバ体験を愉しむなどカーニバルの理解を深める機会となった。

 まず同チームのシジネイ・カリウオーロ・アントニオ代表がカーニバルの基礎知識を説明し、「名前は世界に広く知られているが、実は深く理解されていない。今日は我々の文化の一部を知って頂ければ」と語り、パレードの審査項目や全体構成などを解説した。
 「カーニバルというと、酩酊してドラッグをやり、路上で大騒ぎという負のイメージもある。それなのに多額の税金が使われ、無駄使いという批判もある」と前置きし、「確かにカーニバル全体に市は400万レアルを支出しているが、これは投資だ。その効果は直接的な雇用創出に繋がるのみならず、間接的な経済効果は10億レにも上る」と強調した。
 その上で「我々は決して遊びではない。カーニバルは、ブラジルの文化的マニフェスタソンだ」と正しい理解を求めた。
 参加者はグループに分かれ、プロ奏者の指導によりスルド、カイシャ、ガンザ、アゴゴの打楽器や踊りなど一時間近く練習に励んだ。昼食を挟んだ後、参加者全員でその成果を披露した。初めはバラバラだったものが、徐々に息がぴったりと合い、統一感を見せるように。最後は同チームが生演奏を披露し、圧巻の迫力と陽気なサンバのリズムに包まれて会場は熱気を帯び、大盛況のうちに幕を下ろした。
 赴任間もない駐在員の守田雄介さんは「初めてカイシャを叩いた。楽器をやった経験もなかったので難しかった。本場のカーニバルに触れられて良かった」と初体験を愉しんだ。昨年に引き続き参加した柿木ネウザさん(59、三世)も「昨年より参加者が多かった。サンバを踊ったのは若い時以来。難しかったけどとっても楽しかった」と笑顔を浮かべた。
 このイベントは日本移民110周年記念事業の一環。バルエリ市観光文化局、ブルーツリー・ホテル、小林パウロ財団、サンタクルス病院、アギア・デ・オウロ等の共催で行われた。


浅草カーニバルに毎年出場=「日本人の方がサンバ大事に」

アルマンド・ゲッハ・ジュニアさん

アルマンド・ゲッハ・ジュニアさん

 ワークショップを実施したアギア・デ・オウロは2015年には日伯外交樹立120周年をテーマに聖市カーニバルに出場。浅草カーニバルにも10年以上出場するなど、日本と縁の深いチームだ。
 86年に初訪日して以来、一時期は関係が途切れたが、12年から訪日を再開した。以来、浅草カーニバルのオープニング・パレードに毎年参加するほか、日系ブラジル人集住地域で子供向けにワークショップをするなど日伯交流の懸け橋となってきた。
 打楽器隊の指揮者を務め5回訪日したというアルマンド・ゲッハ・ジュニアさんは、「浅草カーニバルは世界第2位の規模でレベルも非常に高い。我々のカーニバルと非常に良く似ている。たった一日の本番のために厳しい練習を、真面目に積み重ねているその姿勢は大変素晴らしい。日本人は伯人よりもブラジル文化を大切にしている」と絶賛した。
 同チームは、今週末からアニェンビ・サンボドロモで開催される聖市カーニバルのグルッポ・アセッソで、「夢ある商売人(Mercadores de sonhos)」をテーマに12日午前2時頃に出場する予定だ。

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