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■ひとマチ点描■高井フェルナンダ=「もうひとつのルーツは日本にある」

ソロ公演の様子

ソロ公演の様子

 先月19から21日にかけて、DVD『Na Medida do Impossivel ― Ao vivo em Inhotim』の新発売を記念し、聖市のSESCピニェイロスでコンサートを開催したフェルナンダさん。ショーでは、赤い和傘が広げられた木を模したオブジェが飾られ、「私のもう一つのルーツは日本にある」と紹介するなど、舞台演出にも日本的要素が散りばめられていた。
 彼女が日本文化への関心を強めるきっかけとなったのが、05年の初訪日。日系社会と接点がないなかで育ったが、家族の歴史が紐解かれたことをきっかけに、日系人としての自覚に目覚め、日語の勉強もはじめた。
 15年、日伯外交関係樹立120周年と在聖総領事館百周年を記念して「ラブ・ソング」を制作したものの、移民110周年ではまだ声がかかっていないとか。
 移民110周年は単なる祝事だけでなく、移民の歴史を掘り起こし、次世代を継ぐ若者に動機付けを与える意味もある。家族史に目を向け、日本への関心を深めたフェルナンダさんの話は、日系意識の希薄な若者にも共感を呼ぶはず。110周年記念事業に招待して、ショーだけでなく、ルーツに関する体験談を若い日系人に聞かせて欲しいものだ。(航)

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