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《ブラジル》フェイスブック=上告審敗訴で罰金400万レアル=捜査当局にデータ開示せず

 ブラジル警察の捜査に必要な顧客データ開示要求を拒んだとして、フェイスブック社は、16年6月にサンパウロ州グアルーリョス市の連邦地裁第5法廷から、データ開示命令と1日あたり5万レアルの罰金を宣告されていた。同社はそれを不服とし、連邦高等裁(STJ)に訴えていたが、この訴えがこのたび棄却され、およそ400万レアルの罰金がF社に宣告されたと20日付現地紙が報じた。
 国家衛生監督庁(Anvisa)の許可を得ずに、犯罪組織が薬品やステロイド剤の輸入、製造、流通、販売を行っていたとの疑いで警察は情報開示を要請したが、フェイスブック社はそれを拒んでいた。
 同社は連邦第3地域裁(TRF3)にも控訴していたが、16年12月に棄却されており、今回の敗訴は3度目だ。STJは、フェイスブック社の上告は、2審判決後120日以内に行われなければならなかったが、同社はそれを守らなかったとしている。
 フェイスブック社は、データ開示の是非の判断は米国の本社の指示を仰がねばならず、データを開示するか、拒否して上告するかの判断を期日内に行うことは困難だったとし、さらに「データを開示しなかった事は捜査に悪影響を与えてはいない」とした。
 それに対し、STJのカロリーネ・アマラウ判事は、「フェイスブック社はこれまで一度もブラジルの司法に従わず、データ開示を拒む際に姑息な言い訳をしてきた」と断じた。フェイスブック社は最高裁に訴えたことを明らかにしている。

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