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安部順二氏、下議に復帰=マルフ下議失効で繰り上げ

安部順二氏

安部順二氏

 ロドリゴ・マイア下院議長(DEM)が19日、ブラジリアのパプーダ刑務所に昨年12月22日より収監されているパウロ・マルフ連邦下議(PP)の議席失効を発表し、PMDB―PROS―PP―PSDの連立名簿で補欠第1位の安部順二連邦下議(二世、77、PSD)を、その代理の下議として召集した。本紙の電話取材に対し、本人が明言した。
 安部氏は本日21日に首都に向かい、正式に下院議員に就任手続きする予定だ。今回の召集に関し、「私が議員として働ける時間は10カ月程度しか残っていないが、日本人としての歴史を大切に国民、聖州のため頑張りたい」と語った。
 また、マルフ氏が復帰する可能性については「心配していない」と一言。「伯国の法律により牢屋から出られないはず」と語った。
 今年のブラジル日本移民110周年については、「議員でなくても協力するつもりだった。連邦議員に戻ったからには、日系社会への協力はなおさら大切にしていきたい」と協力的な姿勢を見せた。
 安部氏は2011年1月~15年1月に連邦下議、モジ市市長を01年~08年に歴任した。
 14年の統一選の際には市長時代の人事問題でフィッシャ・リンパ法の出馬停止リストに掲載されたが、同年9月に連邦選挙高等裁判所(TSE)の判断でリストから正式に外されている。
 今年10月に行われる統一選への出馬については「1~2ヵ月ほど様子を見て決めたいと考えている」と語った。
 マルフ氏は昨年5月に最高裁で7年9カ月と10日の実刑判決を受けた。これは同氏が聖市市長だった1993年から96年に行われた、建設工事に関する公金の資金洗浄を行った容疑によるもの。昨年12月に二審でも有罪判決がくだり、逮捕、収監されていた。
 本来ならマルフ氏が下院本会議で罷免決議された後、安部氏が繰り上がり就任するはずだった。罷免決議される前に下院議長判断で「議席失効」したことに関し、マルフ氏が裁判所に訴えれば、安部氏就任が一時停止される可能性があると指摘する専門家もいる。

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