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温泉や銭湯で「刺青お断り」=日本観光旅行時に要注意=子や孫、友人に忠告を!

日本では見るのも嫌がられることが多い刺青(出典:Wikimedia Commons)

日本では見るのも嫌がられることが多い刺青(出典:Wikimedia Commons)

 「日本に観光旅行にいった日系人が、刺青(タトゥー)のために銭湯の入場を拒否された」との連絡が編集部に入った。ブラジルではファッション感覚で気軽に刺青を入れている若者が多いが、日本の日本人が入れ墨をしている人を見たら「ヤクザ」だと認識する風習がある。そのため観光地でも温泉や銭湯で、入るのを拒否されることがある。東京五輪を前に外国人観光客誘致に力をいれる日本側だが、同時に「文化の違いをある程度は受け入れる」、もしくは「来日以前に十分に広報する」などの対策も求められそうだ。

 日本の観光庁サイトでは「入れ墨(タトゥー)がある外国人旅行者の入浴に関する対応について」(http://www.mlit.go.jp/kankocho/topics05_000183.html)として同庁が行った調査を基に、刺青がある外国人旅行者の入浴に関する留意点や施設側の対応事例をまとめ、施設の対応改善を促している。ただし、日本語だけで、観光客本人向けに広報している内容ではないようだ。
 同庁サイトによれば、田村明比古観光庁長官は16年3月16日の会見で、この件に関して《我が国においては風紀上、衛生上、治安上の理由から入れ墨のある方に対する独特のイメージ・制約があること等、様々な考慮すべき点があり、すべての方を満足させる一律の基準を設けることは困難と考えている》とし、観光客側の理解を求めている。
 同サイトでは、銭湯などの施設側の対応事例として①シール等で刺青部分を覆うなど一定の対応を求める②入浴する時間帯を工夫する③貸切風呂等を案内することが挙げられている。
 日本の刺青「和彫り」を専門に扱う日系彫師の島田俊夫さん(42、三世)は、1995年から日本で和彫りを学び、現在は東洋街のガルボン・ブエノ通りにある「Shimada Tatoo」を経営している。
 島田さんは「刺青も日本文化の一つだが、多くの日本人の中では絵柄の種類に関係なく『刺青=ヤクザ』というイメージが強い。だから理由もなく見るのも嫌がる日本人が多い」と日本社会での扱われ方を説明した。
 観光ビザを発行する在聖総領事館に尋ねると、「当館窓口(査証・広報文化班を問わず)ではタトゥー制限についての案内は特段行っていません」とのこと。ブラジル人観光客向けのポ語での刺青に関する広報はほぼないようだ。
 刺青を入れている子や孫、友人が日本に観光旅行する際は、「温泉のあるホテルや旅館を予約する際に、刺青ありでも利用可能かを予め確認したほうがいい」とアドバイスした方がよさそうだ。


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 口コミサイト「Tatoo Spot」(tattoo-spot.jp/)では、刺青ありの人でも入場可能な日本国内施設を紹介している。銭湯や温泉、遊園地など11カテゴリの施設が「刺青お断り」の1つ星から「基本的に問題なし」の5つ星で評価されている。「問題なし」と紹介されている温泉・銭湯施設は以下の通り。(敬称略)▼群馬県=「西の川原露天風呂」(吾妻郡草津町草津521―3)、「伊香保石段の湯」(渋川市伊香保町伊香保36)▼東京都=「つるの湯」(東京都江戸川区船堀2―11―16)など、東部に入場可の銭湯施設が多い。▼京都府=「錦湯」(京都府京都市中京区 堺町通錦小路下ル八百屋町535)▼大阪府=「清水湯」(大阪府大阪市中央区西心斎橋1―4―18)など。

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