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リオ五輪金メダリスト=ラファエラ・シウヴァが人種差別に=タクシーで自宅に帰るだけで職務質問

リオ五輪で金メダルを決めた際のラファエラ・シウヴァ(Roberto Castro/Brasil2016)

リオ五輪で金メダルを決めた際のラファエラ・シウヴァ(Roberto Castro/Brasil2016)

 リオ五輪女子柔道57キロ級金メダリストのラファエル・シウヴァが22日、自身の住むリオで人種差別の被害を受けたことを、ツイッターを通じて読者に発信した。
 彼女のツイッターによると、22日、ラファエラは旅行先からリオのガレオン空港に着き、タクシーでリオ西部にある自宅に帰ろうとした。
 ところが、そのタクシーがブラジル大通りに差し掛かったとき、4人の警察官が乗ったパトカーがサイレンを鳴らしながらタクシーに近づき、路肩に停車するよう命じたという。
 警察官はタクシーを止め、まず運転手を外に出して質問をはじめた。さらに別の警察官が、車内で携帯電話をいじっていたラファエラにも外に出るよう命じ、職務質問をしようとした。
 ラファエラが車から降りると、警察官は「どこで働いているんだ?」と質問した。それに対し、ラファエラは「働いてないわよ。運動選手だから」と返した。そこでその警察官はラファエラだと気づき、「ああ。確かオリンピックに出ていたよね」と言ったという。
 解放されたラファエラはタクシーに戻ったが、運転手はそこで自分がどういう質問を受けたか彼女に伝えた。
 彼によると、警察官は「どこで彼女を乗せたんだ」と訊いたという。そこで運転手が「彼女はオリンピック選手で、空港でこのタクシーを拾ったんですよ」と答えたところ、その警察官は、「ああ、わかった。私はまた、彼女がファヴェーラの住人か何かかと思ったよ」と言って立ち去ったのだという。
 ラファエラはこのツイートを、「どうやら警察は泥棒を捜してたみたいなんだけど、結局それはつかまらなくて、見つけたのは家に帰ろうとしていた私だったのよ。今のこの世の中に、なんなのよ、この人種差別は」と呆れ果てて結んだ。
 ラファエラはリオ五輪のみならず、12年のロンドン五輪にも出場している。リオ五輪で金メダルを取ったため、国内でも一気に有名になった選手だが、それでもこのような人種差別を体験してしまった。
 リオ州では、16日から、国による治安部門の直接統治がはじまり、同部門を陸軍が統括しはじめるほどの非常事態にもなっている。(23日付Veja誌サイト、23日付現地諸紙などより)

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