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ど根性ひまわり、ブラジルでも=東日本大震災に負けず咲く=「ブラジルの花とても大きい」

アチバイアの農場で開花したど根性ひまわり8世

アチバイアの農場で開花したど根性ひまわり8世

 今年も3・11東日本大震災の日が目前に――2011年3月11日午後2時46分、三陸沖を中心に最大震度7の強い揺れが襲った。宮城県石巻市では市内の鮎川浜から8・6メートル以上の高さ(鮎川検潮所発表)の津波が押し寄せ、市内の人命や建物を襲った。その津波で流されてきたひまわりの種が開花して話題を呼び、塩害に負けなかったことから「ど根性ひまわり」と名付けられた。採取された種が様々な人の手に渡り、サンパウロ市在住でアメリカンスクールに通う福島文遥さん(宮城県石巻市、17)は昨年10月から「ど根性ひまわりプロジェクト in Brasil」を始め、その種をブラジルで配布しはじめた。

 福島さんは試験勉強で多忙な中、メールで取材に応えた。昨年の夏に一時帰国した際、「がんばれ! 石巻の会」(遠藤伸一会長)が配布したど根性ひまわりを見て、「ブラジルでも」と思いついた。「ど根性ひまわりが9世、10世と世代を経て広がり続け、そのひまわりを育てた人や見た人が東日本大震災に興味を持ち、記憶の風化を阻止できたら」という想いから始めた。
 ど根性ひまわりの種はJICAボランティアの協力の下、ブラジル各地のほか、16年4月に大震災に遭ったエクアドルのマンタ市にも渡った。今年1月の日エクアドル外交関係樹立100周年の記念行事中、日本側からマンタ市長のホルヘ・オルレー・ザンブラノ・セデーニョ氏にも渡されたそうだ。
 福島さんはひまわりを育てた人から開花した写真を募っている。一番早く開花したのは1月中旬、インダイアツーバ市の牧野圭太郎さんもの。牧野さんからど根性ひまわりの写真と一緒に、「この辺の土は酸性が強いので、石灰や枯葉を使い中和させるなどの工夫をした」と報告があったそうだ。
 福島さんはこれまでのプロジェクトを振り返り、「石巻のひまわりに比べ、ブラジルで育ったものはとても大きい。各地で立派など根性ひまわりが咲き、ブラジルの地で見事な『ど根性』を見せてくれている」と語り、「今回のプロジェクトをきっかけに、世界中にど根性ひまわりを咲かせたい」と希望を語った。
 本紙編集部でも読者から届けられた9世の種を無料配布している。


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 福島文遥さんが伯国で配布を始めた「ど根性ひまわり」の種だが、「渡した人には『咲いた後のど根性ひまわりの種は自由に使って良い』と伝えている」そう。他の人に配布するも良し、食べるのも良しということ。塩害に負けず咲き、被災地で人々の心を明るくした花の種だけあり、食べてもご利益がありそう。また、咲いた花の写真を福島さんに送りたい人は(momichiki@yahoo.co.jp)まで。日本では今年8年目の夏を迎えるから8世までしかない。ところが南半球のブラジルではこの昨年11月から夏となり、日本より一足早く8世が咲いて、すでにその種が配布されている。

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