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《ブラジル》ミナス州=鉱山で鉄を含む水が噴出=マリアナでは湖が溢れ洪水発生

 ミナス・ジェライス州サントアントニオ・ド・グラマで12日朝、英国企業のアングロ・アメリカン・ミネリオ・デ・フェーロ社のパイプラインが破裂し、鉄鉱石のかけらが大量に混じった黒い水が、勢いよく噴き出すという事故が起きた。
 サントアントニオ川に近い道路脇から噴き上げた黒い水は、地元の住民4200人の飲用水を汲み上げる川にも流れ込んだ。アングロ・アメリカン社は川に流入した水は健康被害をもたらさないと言うが、同州の環境と持続可能な開発局は飲用水の汲み上げを禁じた。
 アングロ・アメリカン社は12日夜、今回の事故で迷惑をかけた事をわびると共に、地域住民への飲用水補給のために給水車を派遣するべく、業者と契約を結んだ事を発表した。
 環境と持続可能な開発局は、同州水道公社と共に、河川の水質管理と州内の各自治体への水の供給などについて、監査を続ける意向を表明した。
 破裂したパイプラインは、同州山間部のサッポ鉱山とフェルージェン鉱山から採掘した鉄鉱石をリオ州に運ぶためのものだ。同社のパイプラインは、ミナス州のコンセイサン・ド・マット・デントロやアウボラーダ・デ・ミナスから、リオ州サンジョアン・ダ・バーラノバーラ・デ・アスー港までの525キロを繋いでいる。
 同社の活動は複数の州にまたがっているため、環境許可は国立再生可能天然資源・環境院(Ibama)が出している。現在の環境許可は、2021年まで有効だ。
 Ibamaによると、アングロ・アメリカンが提供している情報によれば、パイプラインを流れているのは水が30%と鉄鉱石が70%、化学物質や有害物質は含まれていないという。
 パイプラインが破裂したのは12日の午前7時42分で、サントアントニオ・ド・グラマ市の市役所や防災局などにはすぐに通達された。同州水道公社によると、飲用水供給のための取水は午前10時に停止されたが、鉄鉱石の混じった水が取水地に流れ込み始めたのは午後1時だから、鉄鉱石混じりの水が供給された可能性はないという。
 他方、同じミナス州のマリアナ市で2年前に起きたサマルコ社の鉱滓ダム決壊事故の影響が、エスピリトサント州で出ているとの報道もあった。
 ミナス州を流れるドッセ川に流れ込んだ鉱滓の混じった汚泥がエスピリトサント州の川に流れ込まないようにと、サマルコ社が造った堰がジュパラナン湖を溢れさせ、ソオレタマ、リニャーレスの2市に、道路の冠水や家屋への水の浸入といった被害をもたらしているのだ。従来はドッセ川に流れ込んでいたペケーノ川の水が湖から流れ出せず、溢れている。
 現在は強い雨が降っていないから良いが、これで大雨が降ったらという住民達の表情は暗い。(12日付G1サイト、同アジェンシア・ブラジルなどより)

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