ボウソナーロ下議が訪日=浜松や大泉で熱烈歓迎!=日韓台で教育制度を視察

熱烈歓迎を受けたボウソナーロ連邦下議

熱烈歓迎を受けたボウソナーロ連邦下議

 10月の大統領選挙の候補者としてルーラ元大統領に次ぐ支持率2位につけ、今注目のジャイール・ボウソナーロ下院議員(社会自由党、62)が、「アジア公式ミッション―教育と革新―」として、日、韓、台の3カ国を先月22日から3日にかけて訪問した。これは、教育・技術分野における各国制度の理解を深めることを目的としたもの。在日ブラジル人集住地域である静岡県浜松市や群馬県大泉町も訪問し、熱烈な歓迎を受けた。

 ボウロナーロ氏は予備役陸軍軍人として軍政擁護を声高に叫び、右派・保守派として大統領候補の支持率2位を保ち、「ブラジルのトランプになる可能性がある」と見る政治評論家もいる。
 今回はボウソナーロ下議からの要請を受けて、伯日議員連盟会長の西森ルイス連邦下議が同行して実現したもの。訪問団には、その子息であるエドワルド・ボウソナーロ連邦下議、フラビオ・ボウソナーロ州議、カルロス・ボウソナーロ市議のほか、オニクス・ロレンツォーニ連邦下議も同行した。
 日本では、文部科学省、日本経済団体連合会(経団連)を訪問。在京ブラジル大使館(アンドレ・アラーニャ・コレア・ド・ラーゴ大使)では晩餐会も開かれた。
 在日ブラジル人の最大集住地域である静岡県浜松市、さらに群馬県大泉町を訪問。在外ブラジル人集住地域の訪問としては昨年10月に米国マサチューセッツ州都ボストンに続く2回目となった。
 浜松市でのイベントには、在日ブラジル人ら300人以上が駆けつけ、熱烈な歓迎をしたという。当日はボウソナーロ下議が講演を行い、参加者との間で活発な質疑応答も交わされた。
 ジョルナル・ニッパク紙の取材に対して、同行した西森議員は、「人々は変化を求めており、ボウソナーロは人々が求めていることを話している。だからこそ、徐々に支持者を得ているのだと思う」との印象を語り、「今回の訪日は非常に有益なもの。日本を賞賛する人物を我々はまたひとり発見した」と語った。
 なお西森下議は、韓国、台湾の日程には同行せず、日本に滞在し、パラナ州日本移民110周年への参加に関心を寄せる企業を訪問し、協力を求めた。

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 2月23日付のフォーリャ・デ・サンパウロ紙は、ボウソナーロ下議が訪れた静岡県浜松市と群馬県大泉町でのイベントの盛況ぶりを伝えている。浜松市のイベントでは、参加者200人の枠が24時間以内に満員に。大泉町でも日本で最初にできたブラジル人向けショッピング・センター「ブラジリアン・プラザ」で開かれたイベントで、予約人数は300人を越えたとか。朝日新聞電子版グローブでも、「サンバの国の『トランプ』」と題して、詳細な取材に基づき、ボウソナーロの人物像の核心に迫る記事を掲載。支持率2位の大統領候補として、日本からの関心も高まっているようだ。