ここ1カ月のリオの動き、連邦政府による治安部門の直轄統治は、「選挙対策」として見ると興味深い。現政権が腕まくりして取り組んできた社会保障制度改革が、週明けの下院承認がムリだと噂され出した2月16日、テメルは突然、直接統治暫定令を出した。しかも、社会保障制度改革を通すために必要だった両院での賛成議員数をはるかに上回る票を得て、直接統治令は正式承認された。テメルの面目は立った。
政治経済コメンテイターのカルロス・サルネンベルグ氏は2月21日朝のCBNラジオで「これはリオが緊急事態だからやったんじゃない。社会保障制度改革を可決させられないから、ごまかすために直接統治を始めたんだ。リオの治安のためといえば誰も文句を言わない」とコメントした。
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