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大塚弥生さんが佳作に=泉佐野市のタオル筆絵手紙で

インディオのお面をテーマにした作品

インディオのお面をテーマにした作品

 絵手紙や書道を教えている大塚弥生さん(73、山口県)=サンパウロ市在住=の作品が、「第8回タオル筆で描く絵てがみコンクール」(大阪府泉佐野市教育委員会主催)の佳作に選ばれた。19日に来社して喜びを語った。
 「タオル筆」とは、使い古したタオルを割り箸に巻きつけて輪ゴムで止めたもの。タオルの産地、大阪府泉佐野市がもったいない教育、絵手紙文化の更なる広がりを目的に行っている。日本全国や海外から1937点が昨年11月までに応募され、1月に入賞作品の発表が行なわれた。
 大塚さんは、アマゾンのインディオが魚の骨やウロコや木の実で作ったお面を描き、自然と共生する彼らの考え方や生活様式を言葉にした。昨年5月に6枚ほど描いた同じテーマの連作のうち、一番気に入ったものを日本に送った。
 02年から絵手紙をはじめ、その後、感染症などで08年に左足を切断することになり、「当時は死ぬことばかり考えていたが、絵手紙を病院の看護婦などのプレゼントしたらすごく喜ばれ、私も元気を徐々に取り戻してきた。元気をなくしている人がいたら、ぜひ絵手紙を始めてみては」と勧めた。絵手紙教室の問合せは大塚さん(電話11・2976・0798)まで。

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