高等裁判所は11日、連邦検察庁の勧めに従って、大統領選出馬のために6日にサンパウロ州知事を退任したジェラウド・アウキミン氏(民主社会党・PSDB)に対する捜査案件を、サンパウロ州選挙地裁に回すことを決めた。これにより、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)の報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)によって生じたアウキミン氏への疑惑は、サンパウロ州のLJ特捜班が扱う一般犯罪捜査から外され、優先度の低い選挙法違反に問われることになった。12日付現地紙が報じている。
アウキミン氏に対する疑惑は、オデブレヒト社(O社)関係者3人がLJでの報奨付供述で、2010年、14年のサンパウロ州知事選の際、義弟のアデマール・セーザル・リベイロ氏や、部下でサンパウロ州開発局長に指名されたばかりのマルコス・モンテイロ氏を通じて、計1070万レアルの不正献金を行ったと供述したことに基づくものだ。