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《ブラジル》飲酒運転禁止法改正で19日から罰則強化=罰金で禁固逃れも難しく

 飲酒運転禁止法(レイ・セッカ)の罰則が19日から厳しくなったと、19日付現地各紙・サイトが報じている。
 これまでは、飲酒運転で他者を負傷させた場合の禁固刑は最大2年だったが、それが最大5年になった。死者が出た場合は、最大で禁固8年(加害者に殺害への明確な意図がない、「過失」に限られる)になった。
 改定前は、警察署長の一存で、保釈金を払って釈放されることがありえたが、改定後は、釈放の有無は、判事のみが判断することになる。また、釈放は、一旦身柄を拘束してからの判断となる。
 国家道路安全観測所の技術部長、レナト・カンペストリーニ氏は、「法改正は、『飲酒運転で人を傷つけたり、殺したりしたら、まずは禁固刑になるべき』との社会の意思に応えた」としている。
 連邦道路警察の調査によると、2010年から17年までの間の交通事故による死者は、飲酒運転によるものだけで40万8千人に上る。
 また今回の法改正では、警察の取り締まり方法や、飲酒運転と判断されるアルコール濃度の変更はされなかった。
 飲酒運転の検問では、検査用の機械をくわえて息を吹き込み、呼気1リットル当たりのアルコール量が0・2~0・33ミリグラムだと飲酒運転と判定され、7ポイントの減点、免許没収、運転資格停止、2934・7レアルの罰金になる。これは検査を拒否した場合にも当てはまる。
 呼気中のアルコール量が0・33ミリグラム/リットルを超えると、前述の全ての罰に加え、即刻逮捕の対象となりうる。

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