日本人の脳=ジュニオル氏著書、再出版=パウリスタ文学アカデミーで

挨拶中のジュニオル氏

挨拶中のジュニオル氏

 パウリスタ文学アカデミー(APC)と日系文学アカデミー(ANBE)が脳神経外科医ラウル・マリーノ・ジュニオル氏の著作『日本人の脳と日本語の重要性』の再出版会を12日、サンパウロ市セントロのAPCで開催した。約60人のアカデミー関係者らが集まり、再出版を祝った。
 昨年6月にANBEがAPCを訪問し、活動を知ったジュニオル氏が協力を申し出て、再刊行の運びとなった。売上収益はANBE等に寄付される。
 日本人の脳の機能について説明した同書は1989年に初刊行され、1週間で完売。今回は装丁や挿絵等を刷新し、ジュニオル氏のインタビューが加えられた。
 出版会では宮村秀光会長が挨拶に立ち、APCに会場提供について感謝を示し、「APCと姉妹協定を結ぶことができたこともあり、今後も協力し合って活動していきたい」と語った。高良アレシャンドレ氏からジュニオル氏の経歴が紹介され、同氏の協力に感謝を述べた。
 その後、89年にブラジルのテレビ番組に出演し、同書についての取材を受けるジュニオル氏の映像が流された。映像終了後挨拶に立ったジュニオル氏は「妻に『前世は日本人だ』とからかわれるほど日本が好き」と語り、日本を12回訪問したことや再出版への感謝を述べた。
 また、祥こう流吟剣詩舞道による剣舞、詩吟が披露された。
 同書は日ポ両語、全88ページ(インタビューは32ページ)。70レ。