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東西南北

 26日午前、サンパウロ市セントロのショッピングセンター(SC)で人質騒ぎが起こった。SC内の店に勤める妻とその同僚の仲を疑った夫が、ナイフを持って犯行に及んだのだ。妻ともう一人の店員を人質にとり、「ここでは家内を働かせない! 早く店長に電話しろ! 店中めちゃくちゃにしてやる!」と叫んだ夫は、数時間後に警察に投降した。動機の稚拙さもさることながら、あっさり釈放されてしまったことにも呆れる。
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 W杯が行われる今年、ブラジルサッカーは超過密日程だ。W杯は6月14日から7月15日まで行われるが、全国選手権1部の試合はW杯開幕の前日の6月13日まで行われるし、W杯決勝の翌日の7月16日に再開する。世界の代表チームは5月20日前後には集合義務が発生するので、ブラジルチーム所属選手は、もしW杯メンバーに入ると、全国選手権の試合を6試合も欠場しなくてはならない。各チームに求められるのは、より質の高い選手を集めるよりも、W杯に呼ばれるほどではない、〃そこそこ〃の選手を集めること?
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 4月4日に、サンパウロ市西部を走る幹線道路マルジナル・ピニェイロスとその脇にあるサンパウロ総合大学のボート練習場の間にガラスの壁が設置されたが、18日以降、既に3回、計8枚が壊れてしまった。もともとあったコンクリートの壁が劣化したのを受け、ガラスの壁にする事で景観を良くすることを狙ったのだが、不届き者の破壊行為だけでなく、トラックの衝撃で小石などがチップしてぶつかって割れた可能性も指摘されている。コンクリート壁に戻した方がよいのでは?

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