【既報関連】ブラジル政府は、ひっ迫した国家財政改善のため、国内全域に広がる27万6千件の不動産の所有権を売り出すことに決めたと、4月30日付現地紙が報じた。
これらの土地の所有権は、83%が民間企業や家屋所有者に、残りの17%が国に属している。企業や家屋の所有者は、土地の所有権を政府と分割しているため、常に、借地料的な料金を国に収める必要がある。政府側は、土地の権利売却による収入は93億レアルになると試算している。
6月に売却開始となる予定の、サンパウロ市大都市圏サンタナ・デ・パルナイバ市のアルファヴィレ地区とバルエリ市のタンボレ地区は、高級集合住宅などで、土地の所有権売却による収入は14億レアルと見積もられている。