ホーム | 文芸 | 刊行 | 皇族の短歌130首=来伯時の想いを詠まれた歌も

皇族の短歌130首=来伯時の想いを詠まれた歌も

詩集の表紙

詩集の表紙

 サンタクルス病院(石川ヘナト理事長)は開院79周年と日本移民110周年を記念して、『詩集 皇族の短歌』の刊行した。130首を日ポ両語で収録している。
 日伯修好120周年を迎えた2015年に天皇皇后両陛下の短歌120首を収録した詩集を刊行していて、今回はそれに他の皇族が詠まれた10首を加えた。
 冒頭には、両陛下および秋篠宮同妃両殿下がブラジルに訪問した際に詠まれた歌が掲載されている。2016年に秋篠宮殿下が詠まれた「日系の人らと語り感じたり外(と)つ国(くに)に見る郷里の心」などだ。
 同病院評議委員長の二宮正人さんとその妻ソーニア・レジナ・ロンギ・ニノミヤさんが選首と翻訳に当たった。二宮さんは「2016年にテメル大統領が訪日した際、前回刊行された詩集を機内で読んでから天皇陛下に拝謁した」とのエピソードを語った。
 同詩集は2千冊発行し、11日に行われたサンタクルス病院79周年記念式典で配布された。他には主要日系団体や大使館・総領事館に献本される。関心のある人は二宮法律事務所(電話=11・3866・2400)まで問合せを。

image_print