東西南北

 15日、最高裁第2小法廷で遂に、ラヴァ・ジャット作戦で起訴された連邦議員の裁判が行われた。同作戦がはじまったのは2014年3月なので、そこから数えること4年2カ月でようやくここまでたどり着いたことになる。その間には、最高裁で最初のラヴァ・ジャット報告官だったテオリ・ザヴァスキ判事の死(17年1月飛行機事故死)も挟まっており、余計に長く感じられる。4年というと、下議の任期が丸々終わる長さで、任期全うをそのまま黙認するような感じがするのがもどかしい。ただ、議員への法的特権制限の効果は早速出始めている印象もある。このまま変わっていければいいが。
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 14日、パラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事が、労働者党(PT)元中央会計のパウロ・フェレイラ氏に6年8カ月の実刑判決を言い渡した。これでPTの同職担当者は、彼の前任でメンサロン事件でも断罪されたデルービオ・ソアレス氏、彼の後任でラヴァ・ジャットでは極めて多数の容疑を掛けられているジョアン・ヴァカリ・ネット氏と、3代連続で有罪判決を受けたこととなる。会計担当者にこうも不正が続いては、PTの信用回復もなかなか難しいか。
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 14日にW杯出場の23人を発表したブラジル代表。アルゼンチンやドイツといったライバルをはじめ、各参加国が代表を発表しているが、他の国はほとんど、交代要員を含めた「最終候補の手前の段階」の発表なのに対し、チッチ監督は早くも選手を確定させた。良く言えば「迷いがない」状態だ。これで最後までうまく行けば良いが。