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河野外務大臣「未来志向の年に」=日系社会との連携強化を=若手日系人支援にも意欲

文協貴賓室で行われた歓迎会

文協貴賓室で行われた歓迎会

 ブラジルを初訪問した河野太郎外務大臣を迎え、日系諸団体主催による歓迎会が19日夜、聖市の文協貴賓室で行われた。19、20日にかけて日本移民史料館、開拓先没者慰霊碑、日本館、ジャパン・ハウスを視察するなど日系人との交流を深めた河野外務大臣は、ブラジル日本移民110周年の節目に際し、日系社会との更なる連携強化に意欲を示した。

 20日から亜国ブエノスアイレスで開催されている主要20カ国・地域(G20)外相会議に先立ち、ブラジル初訪問となった河野外務大臣。「最初の中南米訪問地がサンパウロとなったのは、日系社会とのご縁を大切にして参りたいという思いが実った結果。これをきっかけにブラジルをはじめ中南米地域の日系人の皆様との交流を深めたい」とは歓迎会で喜びの挨拶をした。
 昨年5月に提出された「中南米日系社会との連携に関する有識者懇談会」報告書に触れ、日系社会との連携強化を強調。特に若い世代の日系人との連携強化を挙げ、「若者はSNSを通じた新たなネットワークの構築を得意とする。そのネットワーク作りについても出来ることをお手伝いできれば」と踏み込んで語った。
 在日日系ブラジル人についても触れて、「日本社会が日系人を温かく迎え入れ、その中から日本と母国を結ぶ懸け橋として活躍する人材が育つ社会の実現を応援していきたい」と意欲を見せた。
 最後に「記念すべき年を日系社会と共に一体となってお祝いし、先輩方のご功績を振返りつつ、未来志向の年にしていきたい。皆様とブラジルとの特別な二国間関係を大切に育てていきたい」と強調。「外務大臣としてもっと頻繁にブラジルを訪問しなければ。訪問が1回で終わらないよう、努力していきたい」と締め括ると拍手に沸いた。
 日系諸団体を代表して呉屋春美文協会長は、110周年記念式典への眞子さまご臨席に触れ、「日本からの格別なるご高配に心より感謝申し上げます。これをきっかけに、両国のさらに一歩進んだ交流が始まれば。記念式典で再びお目にかかれることを願いたい」と河野外務大臣の出席にも期待を寄せた。
 20日にジャパン・ハウスで催された講演会では、河野外務大臣は「自由で開かれた国際経済秩序の構築のためには、日本と中南米の連携を一層強化させる必要がある」として、台頭する保護主義や過激主義などの動きを牽制。環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の早期発効を推進する考えを示し、中南米諸国の参加も呼びかけた。
 河野外務大臣は、23日にワシントン、24日にメキシコシティを訪問し、政府関係者との意見交換などを行った後、26日に帰国する。


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 河野外相の歓迎会は19日午後7時半開始予定だったが、始まったのは午後8時過ぎ。何でも、直前に実施された若手日系人との懇親会が盛り上がって、時間が押してしまったのだとか。それに引きずられる形で、本紙との取材も半時間遅れで始まり、全てを終えて文協を後にしたのは、午後9時40分頃。取材の後、河野外相は「ブラジルと日本と物理的な距離をどう縮めるかを真剣に考えなくてはいけない。昔は、JALから直行便が出ていたと聞いている。日本の航空会社も頑張ってもらわなくてはいけないし、行き来するお客さんも増やすことを考えなくてはいけない。そのためには、ぜひニッケイ新聞にも頑張って欲しい」と記者にも激励の言葉まで。時差ぼけもあっただろうに、到着した日にこれだけビッシリと予定をこなした外相のタフさに脱帽。

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