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《サンパウロ市》ゲイ・パレードは今年も300万の盛況=マリエーレ未亡人も駆けつける

 3日、サンパウロ市のパウリスタ大通りで、第22回目を迎える「ゲイ・パレード」が行われ、主催者発表で約300万人を集める盛況となった。4日付現地紙が報じている。
 今年のゲイ・パレードは「LGBTにもっと力を。私たちの投票、私たちの声」と題し、例年以上に政治色の濃い内容で行われた。ゲストには、今年の3月14日に射殺され、大きな話題を呼んだリオ市議の故マリエーレ・フランコ氏の未亡人、モニカ・ベニシオさんを迎えた。
 モニカさんはマリエーレさんを「黒人でレズビアンでファヴェーラ出身の誇るべき人物だった」と評し、「ブラジルはLGBTに対する暴力殺人が最も多い国。その国を変えるには誰に投票するかが大事になってくる」と訴えた。
 この日は、テメル大統領や、サンパウロ市のブルーノ・コーヴァス市長に対する罵声がパウリスタ大通りにこだまする瞬間が見られた。
 また、女装歌手として知られるパブロ・ヴィッタールや、国民的人気の女性歌手アニッタなどのショーが行われたことも今回の同イベントを盛り上げるのに貢献した。
 だが、その一方で、パレードが終わりかけた18時30分頃に、3人の女装者が2人の男性をナイフで刺し、所持品を盗む事件が起きた。警察は同日中に容疑者1人を逮捕し、署に連行した。

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