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ハーゲン・ダッツのパーラーがブラジルから撤退=スーパーとレストランのみに専念

 アイスクリームの国際的大手、ハーゲン・ダッツが、ブラジルでの直営店のパーラーの営業を停止すると発表した。
 ハーゲン・ダッツのブラジルでの運営を手がけるアメリカのジェネラル・ミルズ社の声明によると、ブラジルでは今後、スーパーでの製品販売やレストランでのアイスクリーム提供のみに専念し、パーラーでの販売は取りやめるという。同社のパーラーは、サンパウロ、リオ、ブラジリアに計8店舗ある。
 同社は国際的なアイスクリーム・メーカーで、アメリカのベン・&ジェリス、ウニレヴァなどと競合している。ウニレヴァの売上は前年より70%増えたという。
 さらに、ハーゲン・ダッツの国際的なライバルであるアメリカのベン&ジェリーもブラジルに進出。パーラーのみならず、スーパーでの製品もハーゲン・ダッツと争う状態となっている。
 国内の事業に関していうと、近年、特にサンパウロは、「アイスクリーム戦争」と呼ばれるほど、国内のパティシエが設立したチェーンのアイスクリーム・パーラーがブームとなっている。
 中でも、バッチョ・ディ・ラッテやクオーレ・ディ・クレマといった店が店舗数を増やしている。ハーゲン・ダッツのパーラーはこれらに比べるとショッピング・モール内などにおいても目立たなくなっていた。
 ハーゲン・ダッツは国際的にパーラー展開を閉鎖する方向で動いており、日本でも2017年にはほぼ撤退状態となっていた。(11日付G1サイトより)

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