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オザスコで富士山写真展=110年記念して市が開催

一枚一枚をじっくりと鑑賞した来場者

一枚一枚をじっくりと鑑賞した来場者

 サンパウロ州オザスコ市は、静岡新聞(本社・静岡市)とニッケイ新聞との共催で『富士山写真展』を13日から、オザスコ・プラザ・ショッピング内で開催している。
 本展は日本移民110周年を記念して開催されたもの。静岡新聞のカメラマンによって様々な角度から収められた霊峰のパネル11枚のほか、日本移民の歴史、オザスコ日系社会の活動を伝えるパネルも展示された。
 同展オープンに先立ちショッピング前広場で行なわれた式典では、ブラジル国旗、サンパウロ州旗、オザスコ市旗とならび、日章旗が掲揚され、国歌「日の丸」が流された。
 さらに、詩人ルイス・タンボリダランド氏が、サンバチーム「ウニードス・ビラ・マリアナ」が08年にカーニバルのエンヘードで披露した日本移民を称えた曲を特別に披露。同日は、聖アントニオの祝日だったこともあり、注目を浴びて人だかりができた。
 ショッピング内に場所を移し、開催の挨拶をしたセヴァスチアン・ゴグナー同市文化局長は「富士山は日本の象徴。日本人は世界にとって重要な民族であり、オザスコ市にとっては極めて大事な存在。この展示を通じて、日本人がこの110年に何をもたらしたのかを考えるきっかけになれば」と意図を語った。
 オザスコ日伯文化協会の清水リジア副会長(63、3世)は「数年前に当会が開催した日本祭りでも富士山写真展を開催しましたが、とても好評でした。日本人を惹きつけてやまない富士山の綺麗な写真を、ここならば多くのブラジル人にも見てもらえるはず」と喜びを浮かべた。
 同市住民のイヴァン・メノン・ドス・サントスさん(70)は、「富士山と言えば、山頂が雪化粧しているイメージを思い浮かべるけれど、季節によってこれほど豊かな表情を見せるとは知らなかったわ」と感激した様子で語った。
 同展は同ショッピング(Rua Ten. Avelar Pires de Azevedo, 81)で25日まで。午前10時から午後10時まで見られる。その後は、市営劇場でも展示される予定だ。

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