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ジャパン・ハウス=平田館長が電撃退任!=「立上げできた。あとは後進に」=将来的な運営自走化に課題

退任挨拶に訪れた平田館長

退任挨拶に訪れた平田館長

 「立上げと体制固めの難しい時期は過ぎた。あとは後進に任せたい」――ジャパン・ハウス(以下、JH)の平田アンジェラ多美子館長は今月20日を以って、館長から退任すると発表した。ビーチサンダル「アヴァイアナス(Havaianas)」の貿易本部長を担い、世界的なブランドに育て上げた手腕が買われて館長に抜擢された。ロンドン、ロスに先駆けてサンパウロJHを昨年5月に立上げ、一年間の来館者数は当初の年間目標を遥かに上回る約77万人を記録するなど予想外の好スタートを切らせた功労者だけに、後任の人選に注目が集まりそうだ。

 平田館長は20日午前、本紙を訪れて辞任を電撃発表した。理由は過労や高齢による体の衰えに加え、「館長の座にいる限り、後継となる人材の成長機会を奪ってしまうことになる。第一線から退き、後継に道を譲りたい」と打ち明けた。
 平田館長は今後「特別顧問」として側面から支援する。後任となる館長はJHの事業主である大手広告代理店・電通が人選しており、9月頃に新館長が就任する見込み。それまではカルロス・アウグスト・ホザ副館長が館長代行となる。
 15年からの任期を振返り、平田館長は「日系社会との付き合いもなく、一から関係を築くことから始めた」と回顧する。当初は、日本の正しい姿を伝えるJHの事業意図が解されず、日系社会の一部から冷ややかな声も上がったが、当時の中前隆博在聖総領事と二人三脚で日系社会との協調を図ってきた。
 日伯の考え方の違いの調整にも骨を折った。立上げ成功の秘訣を聞くと「実は(日本側から)指示されたことを、その通りにやらないこともあった。現地のことを分かった我々が、やる前からうまく行かないと分かっていることを、やるわけには行かない。ここの習慣、文化に合わせることが重要」と語った。
 平田館長は「日本の優れた技術を使って、ブラジルの素材を加工して差別化された新商品を生み出せれば、ブラジルも経済力を持ってゆく。安倍首相の提唱するジュントスとはそういうもの。日伯には多くのビジネスチャンスがある」と語り、「今後は外からJHの関係作りを手伝っていければ」と意気込んだ。
 来年以降、政府からの予算減少が見込まれ、採算独立化が今後の課題。企業会員制度の導入し、進出企業を中心に協賛を得ているが、それだけでは運営できないのが実情という。新館長には、継続性を見通した収益柱を探すことが期待される。


□関連コラム□大耳小耳

 20日をもってジャパン・ハウス館長を辞任する平田アンジェラさん。同館に重くのしかかる問題は将来的な採算独立化のよう。日本進出企業からの支援も受けているが、飛躍的に増額しないと自立は難しいよう。ルアネー法を使って、企業が連邦政府に払う税金を、文化支援として同館に払ってもらう方策も当然考えられている。ただし、この未曾有の不況下では利益を出している企業自体が少なく、今まで大型支援をしてきてくれた銀行ですら財布の紐をきつくし始めているとか。日本企業の経済支援は軒並み金額が多くなく、命綱はブラジルの大企業になりそうとの話も。そうなると「日本文化広報施設なのに、スポンサーはブラジル企業」という状態に…。まあ、ここは親日大国ブラジルだから、それもアリ?!

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