USP=日本庭園再贈呈式29日に=開園50周年で移住者協会整備

蘇った日本庭園の景観(撮影・望月二郎)

蘇った日本庭園の景観(撮影・望月二郎)

 ブラジル・ニッポン移住者協会(杓田美代子会長)は、修復を進めていたサンパウロ州立総合大学(USP)構内の日本庭園再贈呈式を、29日午前11時半から同園で行う。
 管理が行なわれず荒廃が進んでいた同園。昨年が開園50周年であったことから、同会が同年6月から整備に着手した。コチア青年連絡協議会の有志により今年4月に棟門が新設され、庭園を見事蘇らせた。
 修復された池には、イビラプエラ公園日本館からの錦鯉10匹が放流され、贈呈式前日には、移住者協会から「日本庭園修復完了記念」の楯がUSP学長に贈呈される。
 29日の再贈呈式には、USPの教授や学生を中心に100人近くが参加する見通し。大本教の藤井剛三氏が導師を務め開園式を行い、式典後には軽食も準備される。
 杓田会長、大矢進貞副会長は「同園は生物化学研究所に隣接しており、あまり認知されていない。気軽に立ち寄り、お弁当を食べるなどピクニックにも利用して欲しい」と語り、「今後、大学のサイトでも情報発信してゆく。若い人に関心を持ってもらい、将来的な管理継続に繋げていければ」と期待を込めた。