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西日本豪雨=110周年記念式典にも影響=広島県知事来伯急きょ中止=募金活動検討する県人会も

 「西日本豪雨」により、10日夜現在(日本時間)で死者数は約160人、行方不明者は約70人に上り、まだ増え続けている。この影響で、110周年記念式典や県人会式典への出席を予定していた広島県知事の来伯が中止になった。13県から200人とも言われる慶祝団に少なからぬ影響がでそうだ。母県に大変な被害が発生する中、当地の県人会には被災地支援募金を始める動きがでてきた。

 最も被害が多い広島県では、死者58人と行方不明者数45人。それに次ぐ岡山県は、死者54人と行方不明者21人。愛媛でも死者26人、行方不明者8人など大変な被害が報道されている。総務省発表によれば10日午後1時時点(日本時間)で、広島県で4270人、岡山県で約4114人、愛媛県で約1020人など約1万50人が避難生活を送っている。
 取材に対し、広島県人会の平崎靖之会長(五日市)は11日午前、臨時役員会を開き、支援活動について話し合うことを明かした。同県人会は2014年にも広島市で起こった大規模土砂災害に対し、コロニアから募った義捐金総額3万3千レを母県に送った。
 平崎会長は「私の一存では決められないが」と前置きし、当時と同様に専用の口座を開設してキャンペーンすることを考えていると語った。「9日に県庁の国際課の方と話したが、県知事の来伯が中止となった。母県では58人もの死者が出る被害。なんとかして協力したい」と話し、「昨年訪問した母県の様子をテレビで見た。あんなに綺麗な場所が、あんなことになるとは…」と残念そうに語った。
 鹿児島県人会の上園モニカみちえ会長によると、鹿児島県からの慶祝団も移民110周年、同県人会の創立105周年記念式典に出席を予定していたが、9日に県庁から「中止か日程変更か、どうなるかわからない」と連絡があったそうだ。
 上園会長は「10日夜に歴代の会長らと、どう支援をしたら良いか相談する」と語った。
 岐阜県関市出身の長屋充良岐阜県人会会長は「私の母も地元の公民館に避難していた。連絡が取れなかったが、無事だったようでよかった」と安堵した。29日に県人会創立80周年などを行うことに触れ、「こんな中でも母県から慶祝団の方々に来てもらえる。200人程度が参加する予定なので、式典日に募金を募り、直接お渡ししたい」と語った。
 ブラジル日本都道府県人会連合会の山田康夫会長は、「広範囲でどう行動したらいいかわからないが、日本祭り後に話し合いを持ち決めたい」との意向を語った。
 一方、広島に次いで被害が多い母県を持つ岡山県人会の角南美佐子会長は「まだなにも決まっていない。県人会内の誰かが支援活動をしたいと言えばはじめる」とだけ語った。


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 日本の「ブラジルタウン」、群馬県大泉町では在日伯人のパウロ・エンリケ・ハシサカさんが、西日本豪雨の被害を受けた岡山県の被災者に届けるために、在日ブラジル人向けに新品同様の衣服や新品の下着、または石鹸など衛生用品、水などの支援物資を持ってくるように呼びかけている。お金の支援は受け取っていないので注意。13日まで毎日午後1時から午後5時まで、大泉町のブラジリアンプラザで受け付けている。在日伯人も支援活動を始める中、ブラジル日系社会も動き始めるときではないか。

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