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伯国で唯一の日本人職員=ユニセフのベネズエラ移民保護=子供の生きる権利を守る

星野さんとベネズエラ移民の子供たち(UNICEF/Brazil/Maho Hoshino)

星野さんとベネズエラ移民の子供たち(UNICEF/Brazil/Maho Hoshino)

 ベネズエラは深刻な経済・政治危機に瀕しており、より良い生活を求めた移民や難民がブラジルに大挙流入している。星野真穂さん(31、埼玉県)は、国際連合児童基金(ユニセフ)がブラジルで行うベネズエラ移民の子供支援プロジェクトに、唯一の日本人職員として約8カ月間に携わった。帰国直前だった星野さんに先週末取材した。

 伯国内のベネズエラ移民は5万人以上で、特に国境を接するロライマ州都ボア・ヴィスタに4万人が集中する。余りに多すぎて連邦政府の支援が追いつかず、保護施設に住むのは1割だけ。残り9割は公園や未利用の建物を占拠して生活する。
 星野さんによると、同市ではベネズエラ人少女が売春婦として働いているという。ユニセフはそういった子供らを健康、教育、治安など多面的に支援をしている。
 星野さんは昨年11月にインターンとしてユニセフ・ブラジリア事務所に派遣され、「チャイルド・フレンドリー・スペース(CFS)」という子供が安全に遊んだり勉強できる環境を避難所周辺に作るプロジェクトに携わった。
 CFSを作るには、子供の世話をする人材や敷地が必要。各国政府や企業、宗教団体に援助を呼びかけることも星野さんの仕事だった。「ユニセフ職員だけでできることは限られている。関係各者の協力なしに支援は成り立たない」と話す。
 5月からは契約職員となり、パラー州ベレン事務所に異動しマネージャー補佐として勤務。ボア・ヴィスタ駐在の職員が集めた情報を整理する役割を担った。
 星野さんは12歳から5年間、オーストラリアで生活した。初めの半年間通ったインターナショナルスクールには、紛争地域から避難民として来ている子や、アフリカから出稼ぎに来ている家庭の子がいて、ショックを受けた。「苦しい境遇の子供を救いたいと思うようになった」という。
 帰国した後は国際基督教大学に進学し、メキシコに1年間留学。総合商社で4年ほど務めた後、イギリスのマンチェスター大学修士課程で途上国の低賃金労働などについて学んだ。
 海外経験が長い星野さんの強みは、異なる背景を持つ人と協力して仕事を進められること。ブラジルのユニセフでは30人ほどの職員がベネズエラ移民の子供の支援に携わっており、職員の国籍は伯国以外の中南米や、アフリカ、欧州諸国など様々。職場では主にポ語と英語を使う。「違いを尊重することが働く上でとても重要だと感じた」と言う。
 7月末からは国連の難民問題に関する機関、UNHCR日本事務所で契約職員として働く。引き続き難民問題に携わることで、この分野の専門家になることを目指す。


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 将来的に国連正職員として働きたい星野真穂さんにとって、専門分野を持つことは大きい。正職員には一握りの人しかなれない上に、なれたとしても数年おきに面接試験を通らなければポジションを確保できないという。「国連で働き続けるのはとても厳しいが、子供たちを救うという夢を実現したい」と力強く語った。
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 ロライマ州ボア・ヴィスタでは住民のベネズエラ人排斥感情が高まっており、放火や殺人が相次いでいる。一方、ベネズエラ移民の多くは将来的に母国に帰ることを希望しているため、他州に移動せずボア・ヴィスタに留まっているという。CFSでは子供に勉強を教えるために、ベネズエラ移民を先生として雇っている。またベネズエラ移民には、かなりの数の先住民もいるため、彼らの生活スタイルや言語精通した人も雇っているとか。

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