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110周年祭典=芸能ショーに豪華2千人出演=次世代に繋ぐ未来への懸け橋=「眞子さまにも見て欲しい」

「結」関係者ら(下段左端は大城さん、左から3人目が上原副実行委員長、4人目が斉藤さん)

「結」関係者ら(下段左端は大城さん、左から3人目が上原副実行委員長、4人目が斉藤さん)

 いよいよブラジル日本移民110周年記念式典が約1週間後に迫っている――式典は21日正午からの1時間。その前後で1時間ずつ予定されているのが、記念芸能ショー「結―次世代に繋ぐ未来への懸け橋」だ。延べ2千人が出演する豪華な記念公演となる。同式典実行委員会で芸能担当の上原テリオ副実行委員長(49、三世)、同芸能ショーの舞台演出・構成を手がけるブラジル琉球舞踊玉城流扇寿会代表の斉藤悟さん(31、同)と琉球国祭り太鼓ブラジルの大城アレシャンドレさん(34、同)に見所を聞いた。

練習の様子

練習の様子

 「結」は午前11時からの「彩―日本の色」と午後1時からの「瑞―祝い」の2部構成。約30団体が10分程度ずつ次々と、太鼓演奏や日本舞踊などを11演目披露する。各団体の演者は53~284人もおり、合計2千人が40メートル×25メートルの大舞台を所狭しと舞い踊る。
 開幕は藤間流日本舞踊学校、花柳金竜会、京藤間流、池芝流の約55人による「さくらさくら」だ。
 広島県人会のブラジル神楽会、長崎県人会の龍踊り、レキオス芸能同好会エイサー太鼓、琉球国祭り太鼓、獅子舞青年サンタ・クララ、サント・アンドレ、カンピーナス獅子舞による、獅子12匹と大蛇7匹、龍という〃夢の共演〃も最大の見どころの一つ。4番目の演目だ。
 7番目の「ストリート・オブ・ヨサコイ」では12のよさこいグループとブラジル太鼓協会の計180人が共演する。その中にはこのショーのために活動を再開したり、新しく立ち上げられたグループもいる。若さあふれる演奏と踊りが期待できそうだ。
 グランド・フィナーレでは日系歌手平田ジョーさんが歌う「ありがとうブラジル!」にあわせ、琉球祭り太鼓、レキオス芸能同好会、エイサー太鼓、レプレーザ阿波踊り、琉球舞踊協会、ACAL舞踊、鳥取しゃんしゃん傘踊り、アギア・デ・オウロ、轟太鼓、ブラジル創価学会楽団の延べ284人が演奏し踊る。夢の共演を締めくくる壮大な終幕になりそうだ。
 流派やジャンルが違う団体同士の初共演について、斉藤さんは「最初は新しい様式に挑戦することや、他団体との共演を拒否する団体もあった。でも話し合いを重ね、練習が始まる頃には協力して頑張りはじめた。今では皆、成功に向けて一丸となって練習に励んでいる」と語った。
 出演者もプロの踊り手から松柏・大志万学院の生徒まで、年齢も9歳から84歳までと世代も様々。演目は息つく間もなく、立て続けに披露される予定。大城さんは「見たことないものを見せる。日本でも見られない内容になるのでは」と期待を盛り上げた。
 上原副実行委員長は「大きな挑戦でもある芸能ショーなので、眞子さまにもぜひ見ていただきたい。誰も見たことがない公演になる」と自信を見せた。


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 平田ジョーさんが歌うブラジル日本移民110周年記念曲「ありがとうブラジル!」はYoutube(https://www.youtube.com/watch?v=DgSZJNud-b8)で楽曲ビデオを観られる。歌詞をおぼえて行けば、一緒に合唱でき、芸能ショーに参加した気分になれるかも!? 周囲の友人・家族にも是非お勧めを。

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