《ブラジル》カリオカも眞子さまファンに=リオ協会で日系人が大歓迎=「シンパチカで素敵な方」

眞子さまに花束を贈るユゲ姉妹

眞子さまに花束を贈るユゲ姉妹

 【続報、リオ発=國分雪月記者】リオ市に18日午前に着いた眞子さまは午後、リオ植物園で天皇皇后両陛下が皇太子夫妻時代の1967年に植樹したパウ・ブラジルから育てられた苗木を記念植樹し、その後コルコヴァードに向かった。
 コルコヴァードの丘ではリオ大司教区のセルジオ・コスタ・コウト神父からキリスト像やリオ市についての説明を受けた。偶然居合わせた観光客が、何ごとかと静まり返って見守る中、眞子さまはリオ市をしずかに見渡し、時折笑顔を見せた。
 ご訪問の姿に接したカリオカや、リオ日系協会の記念式典で交流した日系人に皇室訪問の喜びをたずねた。
 高台で警備をしていたジョルジ・ムルタ・ダ・シルヴァさん(65)は、コルコヴァードの警備員を12年務めている。皇室ご訪問のため、観光客への呼びかけや整備にあたるなど忙しなく動き回っていた。連邦警察時代には大統領の護衛もしたことに触れ、「でも、お姫さまは初めてだよ!」と微笑んだ。
 また、眞子さまご訪問について「コルコヴァードに来てくれてうれしい。日本とブラジルの交流の歴史は長く、日本人や日系人はブラジルにとって重要な民族。その国のお姫さまの訪問はすばらしいこと」と語った。
 偶然に家族旅行で来ていたフランシスカ・ナスシメント・サントスさん(79、リオ・グランデ・ド・スル州)は、「プリンサーザが訪問するとは知らなかった。美しい方だったわ」としみじみと語った。
 同日夕方に行なわれたリオ日系協会の式典に先立ち、眞子さまに花束を渡したユゲ・ウララ(7歳、四世)、ニコレちゃん(8歳、同)姉妹。眞子さまから花束への感謝の言葉を受け、握手した。式典中の眞子さまとの交流では、眞子さまから年齢を尋ねられる場面も。姉妹は「嬉しかったけど恥ずかしかった」とはにかんだ。
 フンシャル移住地から来場した津守真さん(83、山口県)。1967年に天皇皇后両陛下が同移住地に電撃訪問されたことを、眞子さまにお伝えした言い、「当時のことをいろいろ質問された。眞子さまはシンパチカで素敵な方」と語った。
 同協会の婦人会会長を20年も務める片山ノエミさん(68、二世)は「眞子さまから『婦人会の仕事は大変じゃないですか』とねぎらいの声をかけていただいた。リオ市の訪問では良いところも色々見て、楽しんでいただきたい」と期待した。
 森巍(たかし)リオ州日伯文化体育連盟理事長(74、満州生まれ)は式典後、「やっと一息つけるよ」とネクタイを緩めた。森さんは9歳でアマパー州に移民、ゴム栽培を経てマンジョッカや米作をした。「移民してからはブラジル人の学校に通い、日本語は学んでいない。皇室の前での挨拶は緊張しましたよ」と笑顔を見せ、「今回の皇室ご訪問は日系社会のプラスになる。若い人たちが集まって活気付いてくれれば」と語った。

□関連コラム□大耳小耳

 眞子さま歓迎式典に出席したリオ市の日伯文化協会の聰伯(そうはく)バストス会長は非日系。曹洞禅宗や空手などに触れ、日本文化に魅了されていった一人。過去には拓殖大学で学ぶなど日本で生活したことも。現在はアルベルト・アインシュタイン大学で東洋医学を教えるなど、日本で学んだことをブラジル社会で活かしている。眞子さまについて「おもてなしの心があり親切、大変に礼儀正しいとの印象を受けました。カリオカからも敬意を払われていますよ」と讃えた。リオっ子からも人気を得た眞子さま。ブラジル各地にファンが増えそう?!