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ピンドラーマ=11月号

 コジロー出版のブラジル情報誌「ピンドラーマ」11月号が出版された。  各国の難民事情を描く「せきらら☆難民レポート」では、コンゴ民主共和国から伯国に来たプルデンスさんを取材。ミス・ビビレ(美女)・コンゴを受賞し、元モデルでもある同氏の伯国までの道のり、当地での生活を記した。  また、好評連載中の「ブラジル社会レポート」「美人を ...

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故郷、民族性について討論=『西風』第8号発刊

西風第8号

 西風会は『西風』第8号(247頁)を9月に刊行した。毎月1回集まって議論する私的な研究会で、体験談や調査内容を半年に一度ほど出版している。  今回の座談会のテーマは「故郷―ふるさと、について語る」。座談会参加者9人が郷愁の想いや各自の「故郷」について話し合った。また、「民族性について」では、民族の定義から伯国の日本移民の教育に ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(73)

(三)ブラジル日系文学誌の選者の一人の評について     ブラジル日系文学№二六(二〇〇七年七月)に、体験記として『私のシベリア抑留記』が掲載されたが、これは編集者に乞われたからである。原稿用紙三〇〇枚を三五枚に縮めての記録だから説明不足が随所に現れている。ではなぜ、歴史になっているシベリア体験を発表する気になったか。  このこ ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(72)

 彼は私が遠いブラジルからわざわざシベリア墓参に参加したのは、同時にあの当時の仕返しをするためではないかと勘繰り、絶えず私の動向を見守っていたのだ。だから訊ねもしないのに小之原が死んだことや、モルドイ村からノーバヤに移った後は、将校も部下と同じように働いたんだと、喋った。そして別れる時、予約も払い込みもしていないホテルを持ち出し ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(71)

 私はあの夢と同じように、裏へ回って勝手口の戸を開けた。台所の板の間に両親は並んで行儀よく座り、私の帰りを予期していたかのように私を見つめた。二年の間に、すっかり老いてしまった両親の頬に涙が流れた。   夢で見たとおりであった。  夢では母は私の好物の特大の厚焼卵を作ってくれた。現実では釜一杯に白米を炊き存分に食べさせてくれた。 ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(70)

 夕方握り飯を二個支給され、隊列を組んで緩い坂を上がったところに駅があった。ここで東さんと惜別する。彼は別の車輌に乗車することになったのだ。一旦田舎の父母の下に帰り、善後策を考えるということだった。  保坂さんと戦友二人の四人が、向かい合って腰をかけた。鳥栖駅で愛国婦人会の襷をかけたご婦人たちから、ご苦労様でした。ご無事のご帰還 ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(69)

 灯りの向こうの暗闇に故郷の山川があらわれて、よくぞ生きて帰ってきたと、語りかけてくるようであった。真冬の日本海上、灯りが見えなくなるまで佇ちつくしていた。吹きつける寒風を暖かく感じながらー。  生涯を通じ、これほど強烈な感動を覚えたことはない。   二五、遂に故国の大地を踏む  感動の涙に心を洗われた翌日は、一九四七年一月一日 ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(68)

 ソ連軍将校の中には日本語を私たちより上手に話すものがいる。彼もその一人で連れの将校も、理路整然と語った。東さんがみんなを見回して言った。 「俺たちが生きて帰ってこそ、死んだ戦友たちの霊も浮ばれると思うが、みんなどうだ」  全員黙ってうなずいた。しかし翌日私たちは第一船からはずされ、嬉々として埠頭に向う戦友の列を見送った。    ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(67)

「先程の質問にたいしては、資料がなくて答えられない。しかし増産態勢にあることは確実である。明日要求にあった鉛筆とノートを用意する」  上級将校は鮮やかな日本語で説明し、私に向かって微笑して去った。翌日、一本を三分の一に切った鉛筆と、ザラ紙半分が各自に支給された。  あの時深い考えがあって質問したわけではなかった。国民の需要を満た ...

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自分史=私のシベリア抑留記=谷口 範之=(66)

 福岡県の炭鉱で働いていたことなど問わず語りに分かり、だが何故降格されたのか、佐世保で別れるまで打ち明けなかった。  復員後二年近く文通し、以前の炭鉱で働いていると小まめに身辺を知らせてくれていたが、いつしか文通は絶えた。私にとって彼は実に不思議な人物で、いまだに忘れ得ない。   二一、共産主義教育を受ける   明日からソビエト ...

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