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特別寄稿

特別寄稿ウィーン編=移民労働者が語る魂の話=肉体と精神が離れる病とは=聖市 ヴィラ・カロン在住 毛利律子

古代エジプトでは霊魂は不滅と考えられ、死者は復活するとされていた。その死と再生を司る神がオシリス。『死者の書』に描かれたオシリスの姿(Photo taken by Hajor, Dec.2002, From Wikimedia Commons)

 8月下旬、所用で訪問したウィーンでのこと。  オーストリア・ウィーンといえば、昔から伝統的に、ゲルマン系、スラブ系、マジャール系(モンゴル系ハンガリー人)、ラテン系の多彩な民族を集約する都市として栄え、今日も石油輸出国機構(OPEC)、国際原子力機関(IAEA)、国連ウィーン本部など国際的な主要機関が集まる大都市である。  ウ ...

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散り際の美学=聖市在住 脇田 勅(ときお)=<7>

 わたしは一朝有事の際には、いつでも進退だけはきれいにしようと肝に命じていました。これはわたしがもっていた人生哲学でした。  県人会長を辞めるときにはスパッと潔くというのがわたしの信念であり、またその信念を貫き通す激しさをも、わたしは持っていました。また、わたしは『ドロをかぶるときは、言い訳をせず、全身でかぶれ』という教えを守る ...

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散り際の美学=聖市在住 脇田 勅(ときお)=<6>

 イギリスの哲学者カーライル『罪の何たるかを知らないより大なる罪はない』と書いています。この名誉会長には自分の行為に対する罪の意識も自責の念も全くないのに、おどろくばかりでした。名誉会長の制裁について決議に移る前に、彼の友人の一人から「情状酌量の余地はないのか」という質問が出ました。  それに対してわたしは次のように説明しました ...

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散り際の美学=聖市在住 脇田 勅(ときお)=<5>

 二番目に、財界の大御所、九経連の瓦林会長にお会いして財界の協力をお願いして「やんなっせ、応援しますばい」との言葉をもらったことを報告しました。三京運輸(株)の深江社長や、甘木海外移住家族会の小島会長の話では、「瓦林さんが協力すると言われたら財界から五千万円ぐらいは集まるだろう」ということも話しました。  三番目は一般からの寄付 ...

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ルーラが抜けて5強の争い=白熱! 大統領選の行方は=誰と誰が組む?! 読めない決戦投票=聖市在住 駒形 秀雄

 寒い日の間に暖かい日射しがさし、鳥も鳴いて〃春近し〃が感じられるこの頃です。そこに住む人間の世界でも今月から正式に選挙運動が開始されて、新聞、TVなどのマスコミも賑やかになっています。  そんな矢先、大統領選挙のトップを走っていたボルソナロ候補が選挙運動中に暴漢に襲われ重傷を負うなど、選挙戦も白熱化しはじめました。  10月7 ...

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特別寄稿(追悼文)=田中慎二さんのこと=聖市在住 中島 宏

「ブラジル日系美術史」出版記念会のときの田中慎二さん

 また一人、コロニア、いわゆるブラジル日系社会から、異彩を放った稀有な人物が忽然と消えた。田中慎二さんが亡くなられた。享年八十三歳であった。  一九五五年に日本からボリビアに移住、その後、一九六〇年にブラジルへ再移住し、パウリスタ新聞社に入社後、コチア産業組合の機関紙「農業と共同」誌に勤務。一九七〇年代以降はフリーとなって、日系 ...

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散り際の美学=聖市在住 脇田 勅(ときお)=<4>

 東京では最初に福岡県出身の遠藤政夫参議院議員を大蔵政務次官室に訪ねました。そして、ブラジル県人会の現状説明と、新会館建設の補助金を母県に申請したので協力をお願いして快諾を得ました。  次は山崎拓代議士を事務所に訪ねました。山崎氏は後に防衛庁長官、建設大臣、自民党幹事長、そして自民党副総裁などを歴任した実力者でした。山崎氏は前年 ...

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特別寄稿=散り際の美学=<3>=聖市在住 脇田 勅

(3)三番目は一般からの寄付になる。ここで考えられるのは、サンパウロに行ったことのある県出身の芸能人によるチャリティーコンサートを開催すること。『瀬戸の花嫁』のヒット曲を持つ小柳ルミ子には、わたしの前の県人会長がサンパウロ公演の舞台上で花束を渡している。また、海援隊を率いて『贈る言葉』のヒット曲で有名な武田鉄矢は、サンパウロでわ ...

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特別寄稿=散り際の美学=<2>=聖市在住 脇田 勅

 福岡に着いたのは、暮れも押し迫った十二月十七日でした。福岡空港で旧知の三京運輸(株)の深江信男オーナー社長と、海外移住家族会甘木地区の小島久雄会長の二人と再会し、レストランに直行して夕食を共にしました。その席でわたしの訪日の目的を話しますと、二人から、せっかく知事と会うのに表敬訪問だけではもったいないという話が出ました。  こ ...

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特別寄稿=散り際の美学=<1>=聖市在住 脇田 勅(ときお)

 年を取れば自分の来し方が懐かしくなるのは、人間の自然です。老人は思い出に生きるともいわれます。県人会のことも、今となっては往時渺茫(びょうぼう)、すべて夢に似たりの感を深くしています。  流れる時のしじまに、わたしは思い出すのです。はるか茫漠の時空を超えて、今なお胸迫りくる三十四年前、一途に信念を貫いた思い出。米寿を過ぎ、人生 ...

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