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特別寄稿

南米諸国の右傾化は進むか=統治欠如と大衆迎合主義=左右を問わず潜む危険性=パラグァイ 坂本邦雄

前列左から当時のクリスティナ亜国大統領、パラグァイのオルテス大統領、ジウマ大統領、ヴェネズエラのマドゥーロ大統領、ボリビアのエボ大統領。第48回メルコスル会議で(2015年7月17日、Foto: Lula Marques/Agencia PT)

 最近12年間において左派が君臨していた南米のほとんどの国々は、ここ8カ月の間にその覇権勢力を失って来た。その最も顕著で衝撃的だったのは昨年11月にアルゼンチンで、クリスティナ・キルチネル政権が中道右派のマウリシオ・マクリ氏に大統領総選挙戦で思わぬ敗北を喫したハプニングだった。 そして、1カ月後にはヴェネズエラで、これまでは無敵 ...

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融合しないメノナイト文化=篤い信仰、頑なな棲み分け=日本移民にも「他山の石」か=パラグァイ在住 坂本邦雄

パラグァイ、サンイグナシオのメノナイトの馬車(By Patty P (Own work) [Public domain], via Wikimedia Commons)

 首都アスンション市より467キロの地点に所在する西部パラグァイのチャコ、特にボケロン県の都フィラデルフィア市では、普通のパラグァイ人や原住民社会のそれよりも、メノナイト文化が優越した現象が顕著である。 いまだ舗装されていない多くの街路の一つ、ヒンデンブルグ大通りは日中でもほとんどの活動が見られず、なお日が暮れると更に静寂が増す ...

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どうなるメルコスール=テーメル政権と南米隣国=打たれた大きな疑問符=パラグァイ 坂本邦雄

暫定大統領就任の演説をするテーメル(12日、Foto: Valter Campanato/Agencia Brasil)

 南米の解放者シモン・ボリバルが師と仰いだシモン・ロドリゲスの解析者(アナリスト)で、アルゼンチンの著名なあるジャーナリストは、この度ブラジルで起きたジウマ大統領の罷免騒ぎは、「その数々の重大な過失問題の再検討を要し、改めて同じ過ちを犯さざるべく、地域政治家連の真剣なる猛省(もうせい)を促すものである」と述べた。 同アナリストの ...

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新大統領にまつわる街の話題=43歳若い美貌妻マルセラさん

2015年1月1日の2期目のジウマ大統領就任式。ジウマ大統領、テーメル副大統領、マルセラ夫人(役職は当時、Foto: Jose Cruz/Agencia Brasil)

 テーメルさんはブラジル新大統領となり、国内外の注目を集めています。「75歳」と伯国大統領としては比較的高齢な部類に属します。 そこでもう一人、注目が集まっている女性がいます。テーメル夫人のマルセラさん(Marcela Temer)で、いま「32歳」。 マルセラさんは昔、携帯電話がハッカー(コンピューターの達人)に襲われて、写真 ...

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ヴェネズエラ神話の終焉=霊感熱帯マルクス主義=パラグァイ 坂本邦雄

奥からマドゥロ大統領、エボ・モラエス大統領(ボリヴィア)、フィデル・カストロ(15年8月13日、カストロの89歳の誕生日を祝う様子、Foto:ABI)

 これは、日増しに深刻な多くの国政問題に悩む左派マドゥロ大統領政権下のヴェネズエラの話である。目下、パラグァイのお隣ブラジルの左派ジウマ大統領もインピーチメント騒ぎで今にも政権から追い出されそうで騒々しい。加えてアルゼンチンでも左派のクリスティーナ前大統領に代わった中道右派のマクリ新政権の登場で、あたかも南米の「二十一世紀新自由 ...

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5月11日、上院で採決へ=灯せ、トンネルの先の明かり=テメル新政権、今週にも決定=駒形秀雄

まだまだ〃奥の手〃を駆使しているといわれるジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agência PT)

 日本では明るい色でさくらが咲いて、長いお休みは続く。若い男が女の子と並んで料理を試食「ウーン、旨い」「おいしい」とニコニコ顔。TVをつけると豊かで平和な日本の姿が見えてきます。それなのに、ああ、私達の住むブラジルのニュースは暗い険しい話ばかり…。大物政治家が汚職で起訴までされているのに、「わしゃ、悪いことは何もしとらん」と白々 ...

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天下分け目の決戦は17日=解任賛成340票、反対124票程度=沈む夕日のアルボラーダ=駒形 秀雄

13日、罷免の瀬戸際にいることを感じさせない、堂々たるジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agencia PT)

 いま、連邦議会では『ジウマ辞めろ』大統領解任(罷免、IMPEACHMENT)の審議が進んでいます。下院ではその解任案をこの日曜日、17日に可決して次の上院の審議に回すか? 或いはその案を否決して今のジウマ政権を続けさせるか?―という決定の投票が行われることになっています。投票の結果によって、国を代表する大統領が代わるだけでなく ...

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カンポス・ド・ジョルドン「陽光桜」秘話=桜に込めた日本人の想い=聖市ヴィラ・カロン在住 毛利律子

陽光桜

 日本では3月の下旬から桜開花宣言のニュースが春の到来を告げるように巷を賑わす。そして、5月下旬に北海道の満開の桜が散り始める頃、沖縄の若夏が始まるのである。古くから、日本各地で満開となる桜木の姿は人々の心の奥深くに投影し、日本人の精神構造を型作っているとさえ言われている。 今日、アメリカ合衆国の首都ワシントン・コロンビア特別区 ...

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政権争奪「秋の陣」真っ盛り=PMDB軸に大揺れの政局=そこのけそこのけ新政権が通る=駒形 秀雄

罷免かどうかの瀬戸際にいるジウマ大統領(Foto: Lula Marques/Agência PT)

 先月までの大雨の時期が過ぎて、青い空に赤い花がくっきり、心地良い季節になりました。ところでこんな地上の快さとは逆に、政治の世界では近々大型台風が来ると揺れ動いております。PT(労働者党)を基盤とするジウマ大統領を解任しようという法案(IMPEACHMENT、発音は「インピーチメン」だが慣例にのっとり「インピーチメント」と表記) ...

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再燃するイタイプー疑惑=ダム建設から続く不審死=奇奇怪怪の南米政界裏面史か=パラグァイ 坂本邦雄

イタイプーダム(Foto: Alexandre Marchetti/Itaipu Binacional)

 ブラジルのオ・グローボ紙によれば、連邦検察総庁は巴伯イタイプー双国水力発電所に関わる古い疑惑について改めて捜査を始める運びだと報じられている。この問題の立件再起の話は、1979年の未だに解明されていないジョゼ・ジョビン外交官の怪死に原因するものである。 故同外交官の令嬢リギア・ジョビン女史は、「いかなる理由か、イタイプー水力発 ...

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