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特別寄稿

特別寄稿=驚くべき経歴の持ち主=ブラジル人歌手エドアルド=音楽評論家・音楽プロデューサー 小西良太郎

 テーブルの上を透明のアクリル板が横切っている。その向こう側にいる女性は、フェース・シールドにマスク、おまけに眼鏡までかけているから、誰なのか判然としない。  と言っても、僕は居酒屋に居るわけではない。僕もマスクをつけたままだし、向き合う女性の右側に居る青年もマスクが大きめである。  新型ウイルスの非常事態宣言は解除されたが、東 ...

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知っておきたい日本の歴史=徳力啓三=(5)

大宝律令と平城京  701年、大宝律令がつくられた。「律」は刑罰、「令」は政治のしくみを定めた法律で、律令に基づいて政治を行う国を律令国家とよぶ。日本はこうして律令国家として1300年も前に完成した。  律は唐にほぼならったものであったが、令は日本の実情に合わせて独自につくられた。たとえば、国政全般をつかさどる太政官のほかに神々 ...

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特別寄稿=カリスマ型リーダー=コロナ禍で未曽有の国難で=日本精神光る日系人経営者=サンウェイフレコン製造販売 矢野敬崇(やの のりたか)社長

 ブラジルに進出している多くの日系企業は、工場の操業停止や仕事の自主規制、或いはテレワークなどを余儀なくされているのが現状だ。こうした状況の中でブラジルの日系人経営者の中には、コロナ禍に負けず操業を停止することなく、3月以前の70―80%以上の生産と販売を維持している会社も多い。産業用の1~2トン用コンテナー袋(通称ビッグバッグ ...

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特別寄稿=日系社会存続のためのヴィジョン22(22世紀に向かって)=日系社会の戦略的再構築・統合のための提言=サンパウロ市在住 足立操

①日系社会の現状と問題点 1.「今、日系社会の存続が危うい!」。こう言うと「何をそんなバカな!」と思われる方が多数おられると思います。  しかしながら、日系社会の現実を冷静に見つめ直すとリアルに日系社会の存続の危うさが浮かび上がってきます。みなさんの周りの身近にある日系団体を注意深く観察してみてください。このままでは存続が危ぶま ...

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知っておきたい日本の歴史=徳力啓三=(4)

「日いづる処の天子」聖徳太子  国内の改革に成功した聖徳太子は、607年、再び遣隋使を派遣した。正使に選ばれた小野妹子(おののいもこ)は、豪族の出身だったが、才能を認められた優れた人物であった。  この時の隋の皇帝にあてた国書(国の正式な手紙)の冒頭には、「日いづる処の天子、書を日没する処の天子に致す。恙無きや」と書かれていた。 ...

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特別寄稿=人種差別ほぼゼロのメキシコ=メキシコ在住  富田眞三

 メキシコは隣国の米国と違って、人種差別はほぼゼロである。メキシコの人種構成は60%が混血(Mestizo)、インディヘナと呼ばれる原住民が21%、そしてスペイン人を主とするヨーロッパ系が18%と言われている。  一方、「あなたの祖先は誰ですか」との政府機関の質問に47%のメキシコ人はスペイン人等のヨーロッパ系の子孫と答えている ...

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特別寄稿=日本語教育推進法基本方針の閣議決定に思うこと=ブエノス・アイレス在住 秋山 郁美

コロナ直前にアルゼンチンへ家族で赴任  今日学校でどんなことやったの?  わからない。  宿題はある?  わからない。  明日の予定は?  わからない。  明日の持ち物は?  書いてきた。 どれどれ・・・。(文字が読み取れない)。  教科書は?  ない。  一日中わからない言葉に溺れ疲れ切って帰ってきた子どもたちに、学校の様子を ...

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知っておきたい日本の歴史=徳力啓三=(3)

第2節 古代国家の形成  日本でもっとも古い歴史書である『古事記』『日本書紀』に、神話の形で、日本の国の成り立ちが書かれている。  『古事記』は712年、『日本書紀』は720年に完成した。神話や古い伝承は超自然的な物語をふくみ、ただちに歴史的事実として扱うことはできない。  しかし、これらに記された神話・伝承は、古代の人々が、自 ...

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特別寄稿=チェルノブイリの日本人医師=助教授職を投げ捨て無償医療=サンパウロ市在住 酒本恵三

 1986年4月26日、ウクライナ北部の街、チェルノブイリ。ここで史上最悪の原発事故が起こりました。  大量の放射線物質が大気中に飛散し、放射線物質は風に乗って隣国のベラルーシの空を覆った「チェルノブイリ原発事故」事故からしばらくが経過した頃、ベラルーシの子供達に異常が見られるようになります。  放射線物質により喉に腫瘍ができた ...

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特別寄稿=友人の国パラグァイの特質=コロナ対策優等生になったワケ=アスンシオン在住 坂本邦雄

 一見国は貧しいが、住民は至って温情で、「おもてなし」好きなのがパラグァイ人である。  そして人種偏見もなく、皆が融和で住み易い結構な国である。  突然の来客でも、一羽しかない鶏を潰してご馳走し、自分の分を提供してまでも接待を惜しまない。  もう大昔の話だが、ラ・コルメナ移住地の建設当初、旧拓務省の田口菅次郎事務官は、パラグァイ ...

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