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《人類が滅んだ昼にロボットも空を眺めて伸びをするかな》

第70回全伯短歌大会の様子

 《人類が滅んだ昼にロボットも空を眺めて伸びをするかな》(天野まゆみ)―第70回全伯短歌大会の折、「コロニア短歌らしかぬ空想科学小説(SF)的な作品だ」と首をひねっていたら、選者の上妻博彦さんが鑑賞批評の中で「なんと現代的な短歌かと思っていたら、孫の作品でした。私が短歌を薦めたら、こんなのを作ってきた。ブラジル生まれで日本育ち。 ...

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急に「日本の誇り」と言われても

全米オープン・テニスを制した大坂なおみ(USTA/Darren Carroll)

 9日にテニスの世界4大大会(グランドスラム)のひとつ、全米オープンを、日本人の母親を持つ大坂なおみ選手が優勝したことに日本中が沸いた。もちろん、コラム子も喜んだが、同時に日本人のあまりのお祭り騒ぎぶりにちょっと複雑な気持ちを抱いた▼個人的なことで恐縮だが、コラム子にはまだ幼い息子と娘がいる。非日系のブラジル人の妻との間にできた ...

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富重久子氏の選者退任に思う

 12日付弊紙を見て、文芸欄(4面)に掲載された富重久子氏の「(ニッケイ俳壇)選者退任のご挨拶」に気づいた人も多いだろう▼夫の富重かずま氏が亡くなられた後、「もっと若い方に譲りたい」と繰り返し言いつつも、ずっと、俳壇選者の重責を負ってくれた。ひょんな事で同氏と同欄担当者との間の橋渡し役になった後、「投句を」と声をかけられた事があ ...

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独立200周年記念の記念モニュメント建設を

1918年にイタリア系コロニアが寄贈した「栄光―希望の泉」のモニュメント

 暴力を扇動する発言を多発するボウソナロ大統領候補が、暴力によって口を封じられる姿に、自然界の摂理を感じるのは、コラム子ばかりではないだろう。選挙戦が始まって2週間経つ。国民の大半にとって、理想的な候補がいないなかで、消去法で誰に投票するかを選ぶしかない選挙のようだ。そんな大統領候補者の中で、誰も「ブラジル独立200周年にこんな ...

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地方選・上議選で感じられない「変革の力」

ジウマ氏Leonardo Fernandes/Brasil de Fato

ジウマ氏Leonardo Fernandes/Brasil de Fato  前回コラム子が担当した本欄では、俗に「先の読めない大統領選」とよく言われている今年の大統領選が、果たして本当にそうなるのかどうかを「近年の全国市長選では政見放送の持ち時間でガラリと展開が変わった」という話を例に書いた。今回はもう一つ、別の角度から見てみ ...

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失って初めて気付く、ものの価値

 2日夜、リオ市の国立博物館で火災と聞き、テレビに釘付けになった。6月に開設200年を迎えた博物館の火災は「200年の喪失」と言われた。だが、米州大陸最古で1万2千年前の人骨、国内最大の恐竜の化石など、2千万点超の所蔵品の9割が焼けた事による実際上の損失は、ブラジル皇帝の元住居の損害よりはるかに大きい▼失ったものの回復は困難だが ...

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海外唯一の靖国講があるブラジル

戦死した父の遺影と勲章を手に微笑む谷口さん

 ブラジル・サンパウロ靖国講の慰霊祭で15歳の西国山口文香さん(二世)が、英霊に「皆さん痛かったでしょう。苦しかったでしょう。ごめんね。(中略)私達は一生懸命に勉強して、世界を平和にするために努力します」と語りかけ、移民の先達にも「「皆さまは、いつどんな時でも、胸に日の丸を入れて『日本人は立派だよ』『日本人の恥になることは絶対に ...

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政見放送で2度も失速した「最有力候補」

ルッソマノ氏(左)José Cruz/ Agência Brasil

ルッソマノ氏(左)José Cruz/ Agência Brasil  大統領選は31日の政見放送を前に、連日にぎやかになってきている。今回の大統領選に関しては29日付本欄でも深沢編集長が「本当に不透明な選挙なのか」と分析を行なっていたが、今回はそれとはまた別の角度から同選挙を占ってみたい ※このコンテンツを閲覧するにはログイン ...

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手にしたい気持ちはわかるけど

 ペルシャの文学作品や「不思議の国のアリス」の挿絵などで知っていたが、ブラジルで初めて実物を見たものの一つに水煙草(水煙管、水パイプ)がある。大きさは様々で、種々の香りをつけて固めた煙草の葉の上に炭を載せて熱し、出た煙をガラス瓶の中の水を通して吸う仕組みになっている

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大統領選の行方は、本当に「不透明」か

PSDB党大会で大統領候補に選ばれたアウキミン元聖州知事(Jose Cruz Agencia Brasil)

PSDB党大会で大統領候補に選ばれたアウキミン元聖州知事(Jose Cruz Agencia Brasil)  23日のブラジル日本商工会議所の部会長シンポ(7面に詳報)で驚いたのは、口裏を合わせたかのように大半の発表者の口から「大統領選の行方が不透明」という言葉が出てくることだった。つまり極右ボウソナロ、左派のマリナやシロ・ゴ ...

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