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樹海

マララ基金が支援する三つの教育事業とは

サンパウロ市イビラプエラで行われた討論会でのマララさん(Rovena Rosa/Ag. Brasil)

 2014年にノーベル平和賞を受賞した人権運動家のマララ・ユスフザイ氏(21)が、三つの教育事業を支援するためにブラジルを訪問中だ。彼女が代表の「マララ基金」が支援するのは、サンパウロ市の「教育活動」とバイア州サルバドール市の「先住民活動全国協会」、ペルナンブコ州レシフェ市の「青少年の権利取り戻し運動」だ▼サンパウロ市での活動は ...

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長崎の世界遺産認定を喜ぶブラジルの信者の声

聖母婦人会のバザーで大河家の皆さん(手前左が久能木さん、その奥が大河さん)

 「昨日とっても嬉しいニュースを聞いたの。長崎の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産に認定されたって。今までカトリックとして苦しめられてきた歴史が認められて、少し報われた気がするわ」――久能木(くのき)チエコさん(86)は、そう笑顔を浮かべた。  1日にサンパウロ市のサンゴンサーロ教会であった聖母婦人会のバザーで、名物うどんのコメン ...

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ブラジルでも進む少子高齢化

 2日付フォーリャ紙の見出しに、「収容施設で生活している高齢者が増えている」とあり、改めて、ブラジルでも少子高齢化が進んでいる事を思い知らされた▼紹介されていたのは、州や市と契約を結んで高齢者を介護する機関だけの統計だ。2017年にそれらの施設に入所していた高齢者は6万939人で、2012年の4万5827人より33%増えたという ...

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110周年では日本の支援への感謝を忘れずに

松浦アントニオ元会長

 「大事なことが抜けていますよ!」――ブラジル・ラジオ体操連盟の元会長、松浦アントニオさん(88、二世)が同連盟40周年の記念特集ページ(本紙6月23日付)を見て、そう指摘してきた。1999年に日本の全国ラジオ体操連盟理事長だった柳川秀麿さんから普及基金として1千万円をもらって基金として運用し、利息を活動資金に充ててきたのだとい ...

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アストリート達の苦しみ

 22日、W杯でのブラジル代表第2戦後、座り込んで泣くネイマールの姿が見られた。終了間際の追加時間に今大会初得点を挙げ、チームとしても初勝利。肩の荷を少しは下したはずのエースの姿を見、高校生の頃流行った漫画に「10人に勝ったら11人分、100人に勝てば101人分努力しなければならない」とあったのを思い出した▼一次リーグの生き残り ...

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《ブラジル》皇后陛下が見たいのに東宝社長が欲しくない映画

チヅカ節でズバズバと語る『Gaijin』の山崎千津薫監督

 「どうしたら貴方の映画がみられるの?」――皇后陛下は山崎千津薫監督にそう尋ねたという。1996年3月、FHC大統領が国賓として日本を訪問した際、山崎監督は随行員に選ばれた。東京で両陛下に謁見した際、「ルッチFHC夫人から『日本移民の映画を作った監督』として私は紹介され、皇后陛下はそう尋ねられた」と振りかえる。  故ルッチ夫人は ...

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当たり前の事が当たり前でなくなる時

 蛇口をひねれば水が出る。スイッチを入れれば電気がつく。買物に行けば、いつもの棚にいつもの品がある。我々の日常には、「当たり前」だと思っている事が本当に多い▼だが、本当に当たり前だろうか。水危機が言われない年でも、少雨の時期は輪番給水で何日かに1日断水する事はザラだったし、トラック運転手のスト中は無論、スト解消後も、買物先で欲し ...

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《幾山河ここに恋あり命あ里》に込められた想い

建立時には句碑に作者名がなかった。左奥が安藤魔門、右が石山白頭(川柳句集『卍』より、1997年)

 《幾山河ここに恋あり命あ里》という川柳を見た覚えがないだろうか――サンパウロ市リベルダーデ区ガルボン・ブエノ街の大阪橋のたもとにある、日本庭園を入ったすぐ左に建てられている句碑の作品だ。  東洋街に出入りしながら、心を焦がすような熱い恋をして、命を削るような辛い思いをした人は、ここは異国の地だが一種の故郷(里)のように感じる― ...

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伯国の女子テニスの先駆者と坂本九の共通点

リオ五輪で聖火ランナーをつとめた際のエステル(Francisco Medeiros/ME)

 9日、伯国におけるテニスの伝説、マリア・エステル・ブエノが亡くなった。彼女は1950年代から60年代にかけて、世界4大大会(全英・全米・全豪・全仏)の4大大会のグランド・スラム(全制覇)を成し遂げた世界史上最初の選手だ▼現在でいうならセレーナ・ウイリアムス(米国)級の実績で、今なら世界中のどこに行っても超スーパースターの扱いの ...

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八方美人では解決しないトラックスト

 5月21日に始まり、11日間で解決したはずのトラック運転手のストが、未だに燻っている。ディーゼル油価格引下げが思うように行かず、運送費の最低料金表作りも難航しているのだ▼運送費の最低料金引き上げは運転手代表の言い分を呑んだ形で政府が譲ったもので、八方美人的な新料金表が作られた。だが、荷主である農業界などが運送費の値上げに反発し ...

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